【元・エロ本編集者による制作備忘録】
メンヘラ、ジャンキー、闇金に追われて二束三文のハメ撮り撮影料に群がる有象無象は枚挙にいとまがないが、ある意味で一番ヤバかったのは、早慶の現役学生でアナルバイブから緊縛まで何でもござれのモデルだ。年齢確認のために保険証と学生証を見せてもらったが、学生証には「早稲田政経」という文字が記されていた。
私が勤めていたエロ本編集部は、早慶がボリュームゾーンなので別段珍しくもないが、ハメ撮り志願のネーチャンは稀だ。エロ本に跋扈している連中は、学歴こそあるものの人生を大きく間違えた人間ばかりなので、上記の学歴があれば大抵の有名企業へ入社可能だ。
しかし、間違ってエロ本でハメ撮りされている姿を全国にバラ撒くとなれば、彼女の進路は著しく狭められるだろう。つーか、カタギの職に就くことはエクストラハードモード。まさに百害あって一利なし、なのだ。
「一体、どんな女が来るんだろうか?」と喫茶室でおびえて待っていると、どうにも野暮ったい身なりで地味顔のネーチャンが現れた。
通常であれば「今回はご縁がなかったことで…」とお引き取りを願うのだが、今回のテーマは「高学歴素人ハメ撮り」となっていたのでそうもいかない。