【これ以上お金を取れないと分かったオカマが次にとった行動は…】
さまざまな攻撃を受けてもまったく動じることがなくなったぼくを見て、また誰かに電話するオカマ。すぐに電話を渡してきた。
聞き覚えのあるこの声は、さっきの姉だ。
黒人オカマ「2000て言って」
ぼくの耳元でそう囁いてくるオカマ。
JOJO「えっ? どういうこと?」
黒人オカマ「シッ! 静かに! いいから2000て言って」
なるほど。ぼくはこの時点でトータルして2500メティカル(=3500円)払っている。
こいつは2000しかもらえなかったことにして、500メティカルをネコババしようとしているのだ。
姉弟で仕事している様子なのに、なんてがめついやつだ…。
状況を理解したぼくは、話に乗ってやることにした。これで帰るだろう。
JOJO「2000しか払えないよ」
姉「は? 何言ってるの? 全然足り…」
話の途中でオカマに電話を取られた。状況を説明している様子。
黒人オカマ「トイレはどこ?」
電話を切るとそう聞いてきた。
JOJO「階段の下にあるよ」
やっと解放されるときが来たか!? オカマがテントを出た隙に、ぼくはテントの中から鍵をかけて寝袋にくるまった。
【姉が乱入】
オカマがテントを出て10分ほど経っただろうか。
もう帰ったに違いない。が、念のためぼくはテントに隠れ続けていた。
ざっざっ
足音が近づいてくる音がする。
ぼくは寝袋に頭からくるまり寝たふりをした。
「Hello?」
テントの入り口をめくり、声をかけてくる。女の声だ。
そっと確認すると、影がふたつ。
本当に姉ちゃん連れてきやがった!
姉「ちょっと! 起きなさいよ。まだ話があるんだから」
話なんてもうない。
無視を決め込んでいると、テントをあけようとしてくる。しかし、ぼくがテントに鍵をかけたため、開けることはできない。
姉「ちょっと! あなた私の妹にフェラさせたんでしょ!? 開けなさいよ!」
姉弟揃って手口が同じ(笑)。それから、しつこいようだが「妹」ではなく「弟」だ。ここまで大声出されて寝たふりは通用しない。
JOJO「なに? もう眠いから話はまた明日ね。さようなら」
適当に返事をする。
姉「なにいってるの? お金の話が解決するまで帰らないわよ」
そう言いながらテントを揺さぶる姉。
そろそろ限界かな…。
そう思ったところで、また別の足音が近づいてきた。
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