検挙された「移動エロ鑑賞団」! 会員には市議や役所の幹部も


 この手のものに、いわゆる「名士」と呼ばれる人々が関係していることは珍しくない。同じようなケースはいくつも確認されているし、平成になってからでは新宿・歌舞伎町を舞台にした、1998年に発覚した「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」などがある。

 だが、この事件ではさらなる問題点が浮かび上がった。主催者の宮地は、市議会書記局に勤めるある会員に依頼して、書記局に設置された謄写版や印刷用紙を使って案内状を作成し、市議会議員その他の会員たちに配布していたというのである。

 現代で例えるならば、市役所の中にある備品のコピー機やプリンターでエロショーの案内状を作って、庁舎内の会員になっている市会議員や市職員に配って回ったということである。まさに、公的な現場がアングラなエロ営業に一役買っていた、というところであろう。

 それにしても、市の備品でエロショーの案内状を作られていた主催者・宮地もつわものだが、それをホイホイ受けていた職員も、なんとも迂闊なのではあるまいか。

 さて、こうしたエロイベントをこそこそ実施していたのも、ずっと昔の話。現在では、すっかり姿を消しました。と思いきや、いやいや、ほんの少し前にも、どこかの名士たちが集まって、「女体盛り」などというものを楽しんだらしい。いやはや、「相変わらず」という表現が、この国のエリートにはふさわしいようだ。
(文=橋本玉泉)

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