エロ体験談『ビキニ美女とのエロくて切ない夏の思い出』投稿者:みるみる(24歳/男性)
昨年の夏の終わり、俺は友だちとふたりで海に行った。目的はナンパ。まあ、正確に言うと「ナンパできたらいいな~」ってくらいで、ホントのところはビキニ美女を見ることだったけど…。
全国的にも有名なビーチに行ったので、うじゃうじゃとビキニ美女がいた。俺たちは到着してすぐに目的を達成したことになる。なので、何だか急にヤル気をなくしてしまった。
そんな俺に予期せぬ幸運が。海の家でラーメンを食っていると、ビキニ美女に声をかけられたのだ!
「お兄さんたち、ふたり?」
黒いビキニがやたら似合う茶髪のお姉さんが言ってくる。日焼け具合からして、かなり海に来ているようだ。
俺は最初、自分に話しかけられているとは思わなかったので、何も返事をしなかった。すると、そのお姉さんは俺の真横に座ってきた。
「え!? どうしたんすか」
俺がドギマギしているのを見てお姉さんは笑う。それから、「ナンパしにきたけど、ダメだったタイプ?」と言われた。
俺が「いや…ナンパなんて…」とまごついていると、お姉さんに「ガンガン行かなきゃ! けっこう男前なんだから大丈夫!」と肩を叩かれる。どうやらお姉さんは地元の人間で、暇を持て余していたらしい。
それからしばらく話していると、お姉さんが「私も昔はよくナンパされたんだけどな~」と寂しそうにつぶやく。それを聞いて、「俺がナンパしましょうか」とふざけた感じで言うと、彼女は「ホント!?」と嬉しそうに微笑んだ。
真っ白な歯が眩しくて、俺は素敵な人だなって思った。それから、ビールを一緒に飲んで楽しく過ごした。
時間はあっという間にすぎて、気づけば夕方。俺と友だちがそろそろ帰ろうかと思っていると、お姉さんに「ウチ、近くだから飲みに来ない?」と誘われた。実家が居酒屋をやっているらしい。
俺が速攻で「行く行く」と返事をすると、友人は「帰る」と言った。何か用事があるらしいが、たぶん俺に気をつかってくれたのだと思う。
とにかく、俺は彼女と店で飲み直すことに。しかし、店には誰もいなかった。
「実は、こないだ閉めちゃったんだよね~」
経営が厳しかったのか、売り払うことにしたらしい。
「店の上に住んでたから、実家もなくなっちゃうんだ。秋から私は東京に行くの」
詳しい事情は聞かなかったが、彼女は寂しそうな顔をしていた。この街を離れることがイヤなのかもしれない。
しばらく飲んでいると、「上、行かない?」と誘われて彼女の部屋へ。
部屋に入るなり、いきなり彼女に抱きつかれた。そのまま押し倒されるようにベッドに入り、激しくキスをされる。俺は何が何だかわからないまま、彼女と関係を結んでいた。
その後、ベッドの中でウトウトしていると、「最後の思い出、作りたかったんだよね」と彼女が明るく言う。
「ビーチで素敵な人にナンパされて、最高のアバンチュールを経験したかったんだ」
俺が「また会おうよ」と連絡先を聞いても、彼女は教えてくれなかった。別れ際、彼女は「ひと夏の恋だよ」と言ってきたが、その笑顔はあまりにも眩しすぎた。俺は今年の夏も、あの海に行こうと思っている。
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