「お兄さん、飲んで行きませんか?」
「オッパ、何探してる?」
「こっちこっち!」
さすがに釜山のように抱きついたり、腕を組んで拉致するような強引さはないものの、最初からスナック目的で来たとしても、これだけ多いと恐怖すら感じてしまうほど。
さらに、「ボッタクられるんじゃないか」とか、「ババアばかりなんじゃないか」とか、悪い予想ばかりが頭をよぎり、どの店に入っていいのかわからなくなってしまうんです。
次から次へとやって来るゾンビ(失礼!)のような韓国オバちゃんたちの攻撃に、若干パニック状態に。その時、筆者の目に留まったのが、赤提灯をぶら下げた小さな居酒屋。これはチャンスと、そこに逃げ込むのでした。
「こんばんわー」
オバちゃんたちから逃れて、「ホッ」とひと息。お通しのキャベツの御浸し(おひたし)をつまみながらレモンハイをグビッとやったところで、店の女将が話しかけてきた。
「すごいでしょ、オバちゃんたち(笑)」
「スゴイですね(笑)。どこか入ろうと思ってはいたんだけど、あんなにいたら怖くなっちゃって(笑)」
「みんな韓国スナックよ。飲まないで帰ると料金高く請求される店もあるみたいだから気をつけてね。お客さんは遊び?」
「まあ(笑)。女将さん、どこかいい店知らないですか?」
「他の店はよく知らないけど、そこの『○◯』って店なら、若いコが何人かいるよ。ママ呼んだげようか?」
そう言うと女将が外に出て、連れて来たのが細身の韓国ママだった。
「ママの店はいくらで飲めるの?」
「5000円よ」
そこまで言うと、ママは顔を近づけて小声でささやいた。
「5000円で飲んで、遊びは2万5000円。若いコいるよ」
「何歳くらい?」
「25歳くらいよ。美人よ。行きましょ」
そこまで言うと、腕を組んでくるママ。筆者は居酒屋の女将に千円札を握らせると、すぐ近くの店に。やっぱり拉致されてしまうのでした(笑)。
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