【到着したのはどうみても普通の民家】
タクシーが止まったのは、住宅街のど真ん中のとある家の前。
「ここなの?」
「そうだ」
どこからどうみても普通の民家だ。
ただ、運転手が言うなら間違いないはず。
久々の海外風俗にぼくはどきどきしていた。
車を降りた運転手がベルを鳴らすと、おばちゃんが顔を出した。運転手と二言三言交わした後、ぼくを中に通された。
【どこかに電話をかけるおばちゃん】
門の中には庭があり、奥に平屋の建物があった。
おばちゃんと並んで歩きながら料金を尋ねる。英語は一切通じないので、すべてロシア語だ。
「英語がほとんど通じない」
「ロシア語を覚えれば、中央アジアの旅が楽になる」
知人からそう聞いていたぼくは、事前にロシア語の数字と基本的な単語だけは覚えていた。
おばちゃんに確認した値段は、部屋代700ソム(1400円)+プレイ代2000ソム(4000円)。
えぇ…思ってたよりかなり高いよ…。
置屋は1000~2000円程度。女の子がこの民家に常駐している様子はないのと、この料金システムからここは置屋ではなくサウナだと理解した。
あのおやじ…安いところに連れて行けって頼んだのに…。
別の店に連れてってもらうよう頼もうかとも考えたが、タクシーはすでに走り去った後だった。
仕方ない…ここで遊ぶか…。
提示された料金についてオーケーだと伝えると、おばちゃんはどこかに電話をかけた。
女の子を呼ぶつもりだ…。
一瞬でそう判断したぼくは、すかさずスマホの画面をおばちゃんに見せた。
「Young and slender」=若くて細身(これをロシア語に翻訳したもの)
おばちゃんは画面を確認して電話相手になにか話しているのでたぶん伝えてくれたんだろう。どうせならロシア人の若くてかわいい女の子と遊びたい。
ビールを頼んで待合室で待つことになった。
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