【ネットナンパ】可愛いを通り越してクソ可愛い!! ほんのりムッチリ系の乙女に惑わされる

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Ilustrate by ながおか

 生まれてから半世紀近くの間、ずっと非モテ人生まっしぐらの筆者トコショー。普通の成人男性の多くが経験しているであろう“相思相愛の末のセックス”を未だにしたことがない。

 それでも毎日明るく前向きに生きていられるのは、ひとえに出会える系サイトのおかげだ。たとえ一夜限りの関係であったとしても、頭の中を疑似恋愛モードに切り替えてことにあたることで、なんとか心のバランスをとっているのである。

 しかも、筆者のようなアラフィフの冴えないただのオッサンであっても、ピッチピチの未成年女性とムフフすることができるだなんて、ありがたいことこの上ない。もしこの世に出会える系サイトが存在していなかったら…、と考えると怖くて仕方ない。

 
———————–
今日の夜、新宿でお会いできますか? 
 
バイトが終わるのが19時なので、
19時半くらいに待ち合わせしたいです。 
 
こういう出会いは初めてですごく緊張してます。 
 
優しいお兄ちゃんみたいな感じで接してもらえますか? 
 
書込み日時:5/2* 17:22
受付メール数 :9/15 
 
ミナミ(若葉マーク)
18-19歳
———————–

 
 いつものように筆者愛用の出会える系サイトワクワクメールを覗くと、こんな書き込みに遭遇した。

 やはり未成年女性の書き込みには男のアプローチが殺到するものである。ミナミちゃんが受信できるメールの数は15になっていたが、すでに9人もの男がアプローチしていたのだ。

 この調子でいくと、数分もしない内にメール受信の上限に達してしまってもおかしくなかった。

 出遅れた感は否めなかったが、諦めたらそこで試合は終わってしまう。大急ぎで携帯電話をポチポチと操作して、ファーストメールを送信することにした。

 
———————–
こんにちは、ミナミさん。 
 
都内の会社員、ショーイチ・36歳です。
サイトでミナミさんの書き込みを拝見しました。 
 
19時以降なら何時でもOKです。
待ち合わせも新宿近辺ならどこでもOKです! 
 
優しいくらいしか取り柄がない私ですが、
ぜひミナミさんとお会いしたいです。 
 
返信もらえたら私の写メを送るので、
検討のほどよろしくです!!
———————–

 

 時間に余裕があればもっと凝ったファーストメールにするのだが、1分1秒を争うケースだったので、フォーマット通りのメールを送信した。

 なんとか上限に達する前に無事に送信できたようで、後は運を天に任せて祈るだけである。

 そして、10分後…。ミナミちゃんから返信が届いたのだ!!

 
え、エクスタシいぃぃぃぃんっ!!

 
 まだ会ったワケでもないのに、勝利の喜びを噛みしめる筆者。群がるオスどもを蹴散らし、種族保存という本能に従ったメスの争奪戦に勝った気分になった。

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 返信する前に、彼女のプロフィールページで詳細を確認すると…。

 
じ、18歳かよっ!!

 
 さっきまで詳細プロフィールを確認する余裕がなかったので、この時点で彼女の年齢を知ったのだ。

 なるほど、彼女にメールが殺到していたのも納得だ。筆者より先に彼女にアタックしていた連中の多くは、18歳だということを承知した上でのアプローチだったのだろう。

 ここからは展開が早かった。筆者の写メを添付して返信を行い、数通ほどのメール交換を経て、あっさりと約束が成立したのであった。

 待ち合わせ場所は、新宿アルタ前。待っていると、時間通りにミナミちゃんらしき女性を発見した。

 
はぁぁぁぁ、生きてて良かった…

 
 ミナミちゃんのシルエットは、ほんのりムッチリ系だった。グラビアタレントの磯山さやかを一回り小さくした感じだ。

 ブクブクと肥え太った醜い肉塊には殺意を感じてしまうタチだが、磯山さやか系のムッチリには目がないのである。

 ゆっくりと彼女に近づいていくと、顔もタヌキ系の可愛い感じだと判明。

 
コレは大アタリだ!!

 
 好みの女性を前にしてしまうとドモりがちなので、深呼吸して一旦落ち付いてから声をかけた。

 
「こんばんは、ミナミちゃんだよね」 
 
「あ、はい」 
 
「さっき【ワクワクメール】で約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」 
 
「は、はい。こちらこそよろしくお願いします」

 
 照れたような笑顔をこちらに向けるミナミちゃん。

 
可愛いを通り越して、ただただクソ可愛い!!

 
 これだから出会える系サイト遊びは止められないのだ。たしかにハズレ案件のほうが圧倒的に多いが、今回のように大当たりも確実に存在している。その確率は、宝くじなんかにくらべたら遥かに高いものなのである。

 なんだか胸の辺りがポカポカと温かくなった。きっと、これが幸せってやつなんだろう。

 

「お、俺みたいなので大丈夫かな?」 
 
「え?」 
 
「写メと印象違ったりしてない? 嫌だったらココでゴメンなさいしてもいいんだからね」 
 
「全然大丈夫ですよ! 写メのまんまだと思いますよ♪」 
 
「あ、ありがとう。ミナミちゃんみたいに可愛いコにそう言われて、すっごく嬉しいよ」 
 
「フフフ、ショーイチさんこそ私でいいんですか?」 
 
「あ、あったり前だよ!! さっきから俺、幸せそうな顔してるの分かる?」 
 
「うーん、なんだか楽しそうです」 
 
「でしょ! でしょ!! ミナミちゃんがすっげぇ可愛いから、嬉しいのが顔に出ちゃってるんだよ」 
 
「フフ、なんだかこういうのに慣れてそうな言い方ですね」 
 
「んなことないって!! 今も緊張しまくって、背中に変な汗をかいてるんだから!!」 
 
「へぇ、そうなんですかぁ」 
 
「ま、このまま立ち話もなんだから、少し歩こうか?」 
 
「はぁい」

 
 自分より30歳も年下のコに翻弄される筆者。だが、それがイイのだ。精神的ドMの筆者からすれば、もうプレイは始まっているのである。すでにチンコはギンギンだし、先走り液が漏れだしていることも自覚できた。

 
「じ、じゃあ、このままホテルに行っていいのかな?」 
 
「はい。約束通り、優しくしてくださいネ」

 
あっ、コイツ超ヤバいヤツかも!?

 
 “優しくしてくださいネ”の、最後の“ネ”を言い終えるかのタイミングで小首をかしげたミナミちゃん。計算なのか無意識なのか分からないが、男を虜にする小悪魔的な魅力がそこにあった。

 いや、小悪魔なんて生温いもんじゃない。ベルゼブブみたいな幹部系悪魔の大物レベルかもしれない…。

 

「それにしても、ミナミちゃんはモテるんじゃない?」 
 
「え? どうしてですか?」 
 
「だって、周りの男が放っておかないでしょ?」 
 
「そんなことないですよぉ。3月までは女子校でしたし…」 
 
「でも、それだけ可愛いんだから、通学の途中でラブレターもらったりしなかったの?」 
 
「えぇっ? ラブレターですか?」 
 
「あっ、今はそういうのじゃなくて、LINEとかなのかな?」 
 
「フフ、ショーイチさんっておかしいですね」 
 
「でも、いろんなアプローチはあったでしょ?」 
 
「自転車通学だったので、そういうのもなかったです」 
 
「な、なるほどね」

 
 そんな世間話をしながらラブホ街に向かい、いつもよりグレードの高いホテルにチェックイン。

 室内でもさらにおしゃべりを続ける。だって、18歳のコとの会話が楽しくて仕方なかったんだモン♪

 
「ミナミちゃんは彼氏とかいないの?」 
 
「えっ?」 
 
「ゴメンね、いろいろ聞いちゃって。でも知りたいなぁ」 
 
「今はいないですよ」 
 
「じゃあさ、じゃあさ、最後にエッチしたのは?」 
 
「すごく聞きたがりさんですね」 
 
「だって、すんげぇ気になるんだってば! 誰にも言わないから教えて、ネ?」

 
 さきほどのミナミちゃんの言い方を真似て、小首をかしげながら“ネ”を発音した筆者。今から思えばサブイボものだが、18歳のコを目の前にした会話の最中は、そこまで冷静に自分を判断できないものだ。

 
「最後にエッチしたのですかぁ? 中3の時だから3年ちょっと前ですかね」 
 
「えっ? 高校時代はそういうのなかったんだ!?」 
 
「はい。一応進学校だったので…」 
 
「そうだったんだぁ。本当はもっといろいろ聞きたいけど、最後にするね。今日はどんなエッチがご希望かな?」 
 
「エエッ? そ、そうですねぇ。お任せします」 
 
「それじゃ、つまんないよ。久しぶりのエッチなんでしょ? 少しでもミナミちゃんに楽しんでほしいよ」 
 
「そ、それなら、優しいエッチでお願いします」 
 
「了解! それじゃ、ミナミちゃんのことをお姫様だと思ってエッチするね」 
 
「フフフ、お姫様って」 
 
「ん? 嫌だった?」 
 
「いいえ。でも本当にショーイチさんって面白いんですね」 
 
「ううん。ただただ自分に正直なスケベ男だよ。実際、今日ミナミちゃんに会ってから一度も嘘をついてないしね」 
 
「へぇ、じゃあ、そういうことにしましょうね」

 

 会話の最中、筆者の鼻の下はさぞかし伸びていたことだろう。こんなスケベヅラのオッサンを目の前にしてヒかないとは…。案外ミナミちゃんの神経は図太いのかもしれない。

 
「でも、こういうサイトで相手を見つけようなんて、ずいぶん思いきったことしたね」 
 
「えっ、そうですか? 雑誌とか看板とかでよく見てたから、変だとは思わなかったんですけど」

 
そう! そうなのである!!

 
 そもそも出会える系サイトというものは、女性ユーザーの数が命なのだ!! 男しか登録していないサイトなんて糞の役にも立たない。それゆえ、どのサイトも女性の新規ユーザー獲得のために多大な広告費をかけているのである。

 オシャレ系雑誌やレディコミへの広告出稿は言うに及ばず、繁華街に大型看板を設置したり、宣伝カーを走らせたり…。そんな努力の甲斐があって、数多くの女性が日々サイトに登録しているのだ。

 こうしたサイト側の営業努力には、ただただ感謝するばかりだ。筆者は、毎年のように高校を卒業したての18歳のコとヤれる幸せを噛みしめずにはいられなかった。

 その後、別々にシャワーを浴びてベッドイン。

 
「約束通り優しくするね。でも、何かしてほしいことがあったら遠慮なく教えてね」 
 
「はい。あっ、でも…」 
 
「ん? 何かな?」 
 
「もう少し部屋を暗くしてくれますか?」

 
チッ!

 
 せっかくの18歳の肉体だから、明るい照明の下でガン見しまくりたかったのに!! だが、ここで拗ねるのはスマートじゃないだろう。

 照明スイッチを操作して室内の灯りを落とす。辛うじて見えるくらいの明るさを確保して、ミナミちゃんに向き直る。

 ミナミちゃんは室内の明るさに不満がありそうだったが、軽いキスを仕掛けて彼女のクチを塞ぐことに。

 
ムチュ、チュッチュ、チュパ…

 
 舌を使わず、唇だけを軽く動かしてミナミちゃんの唇をついばむ。そして、頃合いを見計らって、舌先で彼女の唇をなぞり始める。

 すると、ミナミちゃんも同じように、筆者の唇を舌先でなぞり始めるではないか!

 
トコショー、感激ぃ!!

 
 それを合図に、濃厚なディープキスが始まる。遠慮なく彼女の口内を舌で犯したり、ミナミちゃんの舌を吸引してこちらの口内に引き寄せたり…。

 キスの最中、己の唾を飲み込むのに必死だった筆者。こちらが上なので、気をつけていないと唾液が大量に流れこんでしまいそうだった。気ごころの知れたセフレ相手だったら何の問題もないが、なにしろ相手は初対面の18歳だ。相手に嫌悪感を与えるような行為は、極力慎まねばならないのだ。

 その一方で、筆者は少しでも彼女の唾液を味わおうとしていた。ほぼ無味無臭の唾液は、18歳という付加価値のおかげで“極上のもの”となるのだった。

 お次はオッパイ愛撫だ。推定Dカップほどだろうか。18歳でこのサイズなのだから、将来が楽しみだ。

 夢中になりすぎて強く吸いこまないよう注意して、オッパイと戯れる。

 
嗚呼、幸せだなぁ。ぼかぁ、オッパイとこうしている時が一番幸せなんだ…

 
 若大将ハイに突入してしまった筆者。世界中の誰よりもミナミちゃんを愛してる、そう思いながら時間をかけて愛撫しまくるのであった。

 そして、いよいよクンニタイムだ。

 
もう他の男の愛撫じゃ満足できないカラダにしてヤんぜ!!

 
 そう意気込みながら全力クンニを叩きこんでいく。途中から指入れも同時に行い、持てるテクニックを惜しげもなく披露した。

 
だが、まだ物足りない!!

 
 ミナミちゃんは控えめな声でアンアン感じていたが、二度と忘れないような愛撫とは言えない状態だ。

 
ヨシ! こうなったらチェンジするしかあるまい。ゲッターロボ2号に!!

 
 クンニを中断し、ミナミちゃんに四つん這いになってもらう。

 こちらも体勢を整え直し、心の中で“チェーンジ、ゲッターロボ! スイッチ、オンんぬんンんンヌっ!!”と絶叫する。舌先をゲッターロボ2号の片手のドリルのように尖らせ、アナルめがけて突撃だ!

 
ヒクン!!

 
 四つん這いになったものの、まさか肛門を舐められるとは予想もしていなかったのだろう。「ヒャンっ!」と叫ぶような声をあげ、ミナミちゃんは腰を落とした。

 
「いや、そこは汚いですぅ」

 
 まぁ、これが普通の反応だろう。だが、コチラもすでにチェンジしてしまったからには後戻りはできない。

 

「大丈夫だよ。シャワー浴びたばかりでしょ? 全然汚くないよ」 
 
「で、でもぉ」 
 
「じゃあ、後少しだけ舐めさせて。ね? お願い!」

 
 なんとか納得してもらい、再び四つん這いの体勢になってもらう。本当なら肛門にドリル状の舌先をネジ込みたかったが、またヒかれては大変だ。

 そこで、アナル周辺をたっぷりと舐めまわす作戦に移行。同時に膣に指を挿入し、Gスポットや最奥部をまったりと撫でまわしていく。

 すると、ミナミちゃんのアヘ声が徐々に大きくなってくる。

 
クックック、クチでは嫌がっていても、カラダは喜んでるじゃねぇか!!

 
 …と、それは筆者の妄想だったようだ。

 
「ね、ショーイチさん?」 
 
「ん? どうかした?」 
 
「あ、足がつりそうです…」 
 
「ご、ゴメン! じゃあ元通り仰向けになっていいよ」

 
 慣れていない四つん這いの体勢でアナル舐めされ、普段使っていない筋肉を酷使してしまったのだろう。ミナミちゃんに気持ち良くなってもらいたいという思いが強すぎて、空回りしてしまったようだ。

 気を取り直し、乳首、クリトリス、尿道口、Gスポット、最奥部と同時五か所攻めクンニを再開。さらに、愛液で湿らせた小指を使ってミナミちゃんのアナル周辺も撫でまわしていく、という同時六か所攻めを行う筆者なのであった。

 そんなクンニをすること数十分。もう入れても問題ないと判断する筆者。

 一旦身体を離し、ミナミちゃんに見えるところでコンドームをしっかりと装着。

 
「じゃあ、ゆっくり入れていくね」

 
 一声かけてから、正常位で合体する。

 
ギュジュ、ヌプクチュじゅリュ

 
 キツ目の穴だったが、ギンと芯の通った我が愚息の硬度のおかげで、見る間に飲み込まれていく。

 そして、根元まで挿入した瞬間、「クッ!」とミナミちゃんが声をあげた。

 

「ゴメン。もしかして痛かった?」 
 
「は、はい。少し…」

 
 膣内の濡れが十分すぎるのは、指入れで確認していた。さして大きくもない筆者のチンコで痛がったのは、彼女にとって3年ぶりの挿入だったからだろう。

 
苦悶に歪むミナミちゃんの顔すら愛おしい。

 
 上半身を密着させ、キツく彼女を抱きしめる筆者。そして、首筋に優しく舌を這わせながら、秒速数センチという速度でピストンする。

 そんなピストンを辛抱強く続けていると、ミナミちゃんの身体から力が抜けていくのを感じとることができた。どうやら肉棒の感触に慣れてきたようだ。

 そこからピストンを徐々に加速させていこうとした矢先…

 
エッ、嘘!! もうソコまで来てたの?

 
 いきなり発射の前兆に襲われてしまった。まだまだ遠くにいると思っていたのに、すでに背後を取られていた感じである。

 こうなると、どんな抵抗をしても無駄だ。ラストスパートの高速ピストンを数回ほど繰り返す。

 
「もう我慢できない。イクよ!」

 
ふぅ。

 
 ピストンを止め、ミナミちゃんの身体をキュッと抱きしめながら、残り汁をピュルルと吐き出した。

 シャワーを浴び終えて帰り支度をしている時、筆者はずっとまごまごしていた。いったいどんなアプロ―チをすれば、二度目のデートが可能なのか? 「また会えるかな?」と素直に聞くべきか? でも、ゴメンナサイされたらその場で号泣してしまうかもしれないし…。

 そこで、ちょっと遠回りの作戦を取ることに。

 
「ミナミちゃんは趣味とかあるの?」 
 
「うーん、そうですねぇ、特にこれといったのはないかもです」 
 
「じゃあ、休みの日はどうやって遊んでるの?」 
 
「今は友達とカラオケに行くことが多いですね」 
 
「おっ、楽しそうだね。どんなのを歌うのかな?」 
 
「最近はRADWIMPSやKANA-BOONあたりですね」

 
グヌヌヌっ

 
 どちらもアーティスト名だというのは分かったが、どんな曲を出しているのかチンプンカンプンだ。筆者は普段、懐メロやアニソンばかり歌っているので、完全に勉強不足だった。

 カラオケデートを理由に再会をおねだりしようと思ったのだが、この作戦は失敗に終わった。

 さて、どうしたものか? あれこれ思案していると、ミナミちゃんから思わぬ提案が。

 

「ショーイチさんってLINEしてます?」 
 
「えっ? LINEってスマホの?」 
 
「はい。良かったらID交換しません?」 
 
「ご、ゴメン! 俺ってガラケーだからLINEとかしてないんだ」 
 
「へぇ、そうなんですかぁ。残念だなぁ」

 
 ガラケーを使い続けて20数年。ただの一度も不満に思ったことはないが、この時ばかりは大後悔。

 LINEをやっていないせいでミナミちゃんとの再デートがポシャってしまったら、どうしよう!!

 今にも泣き出しそうな顔になっていたに違いない筆者に、ミナミちゃんは次善の策を提示してくれた。

 
「じゃあ、私のGmailを教えるので、ショーイチさんからメールしてもらえます?」

 
なんて優しくて機転の利くコなのだろう!!

 
 そして、ミナミちゃんは口頭でアドレスを読み上げてくれた。その場で教えられたメアドにメールを送信し、無事、連絡先交換に成功するのであった。

 
「ありがとう、ミナミちゃん」 
 
「こちらこそ、とても楽しかったですよ」 
 
「でも、エッチでイケなかったでしょ?」 
 
「うーん、まだイッたことがないからよく分かんないです。でも、すっごく気持ち良かったですよ」 
 
「そりゃ良かった!! 次はもっと時間をかけて愛してあげたいな」 
 
「はい。また楽しく遊びたいですネ」

 
 その後、駅の改札まで彼女を見送っていく。

 
「じゃ、今度メールしますね」

 
 そう言いながら、ミナミちゃんは軽く会釈して改札の向こうに消えていった。

 彼女のほうからメールすると言っていたので、コチラからメールするのはいかがなものか。でも、できるだけ早く再会したいし…。

 携帯を片手に、今現在もまごまごし続けている筆者。齢50を目前にした身でありながら、18歳の小娘に惑わされるとは…。生まれ変わっても同じような人生を歩みたいものである。非モテの負け組でも構わないから!!

(文=所沢ショーイチ)

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