前夫とのセックスライフを聞けば納得だが、「セックスうんぬんよりも男の身体が好き」という由美子さんのロストバージンは、高校1年生の秋、16歳だった。
相手は同じ高校に通う2年先輩で、受験を控えていた。夏休みに何度かモーションをかけられていたが、怖くて断っていたそうだ。ところが、「受験勉強でしばらく会えなくなるから」と言われ、思い切ってバージンを捧げる決意をした由美子さん。場所は、地元の人にバレたら困るので、隣町のラブホテルに。部屋で二人きりになって数十分後に、その瞬間を迎えたが…。
「思ったよりも痛みがなくて、血も出なかったんです。その瞬間、“あ!”って感じで、あるアクシデントを思い出しました。彼に(血が出ない)理由を説明したかったけど、彼は『処女って言ってたのに』と怒って、取り合ってもらえなくて…」
このアクシデントというのは、由美子さんが6歳の時に起こったもの。公園のシーソーで、夢中になって遊んでいた由美子さん。気が付いたら座るポジションが端っこになっていて、それをシーソーが上下している時に直そうとして…。
「バランスを崩してしまい、足首が変な角度で地面についてしまって、さらにシーソーの板の角に股を打ちつけてしまったんです」
投げ出された由美子さんは、結果的に足首を複雑骨折。痛みに耐えて片方の足で立つと、股間に“生ぬるい流れ”を感じたという。最初は「衝撃でおしっこを漏らしたと思った」そうだが、あまりの足首の痛さに失神。そのまま救急車で病院に搬送されることに。
気が付くと病院のベッドの上にいて、右足首はギプスで固定されていた。そして、股に何かが入っている違和感を覚えた。
「母は『おしっこが出るところをケガしただけよ』って言ってました。でも、隣の県から駆け付けた祖母が『不憫やけん、不憫やけん』って泣いていて…。回復した後も、しばらくの間祖母は、会う度に私のお腹の辺りをさすって泣いてましたね」
ということで、ロストバージンの直後、「あの時に処女膜が破れてしまったのかも?」と考えた由美子さん。もちろん、そのアクシデントで処女膜が破れたという確証はないし、体質的なものだったのかもしれないが…。
「こう話すと深刻なことに思われそうだけど、私自身、その瞬間にフと思っただけで、逆に処女膜がちゃんとしてたら激痛で失神していたかも(笑)。それよりも、バージンを捧げたのがシーソーかもしれないっていうのが…シュールで笑えるかな、と(笑)」
今では笑い話だと言い切る由美子さん。ちなみに、その初体験の相手は怒って別れを切り出してきたそうだが、同じ高校で同じ町に住んでいたこともあって自然にヨリを戻すことになったという。そして、事情をちゃんと説明し、その後結婚したという。そう、後に離婚することになる夫が、初体験の相手だったのだ。だとすると、また今回もヨリを戻したりする可能性も…。
「ない、ない、ない! 今、どこにいるのかも知らないし(笑)。今は、とにかく子どものことで頭がいっぱい。やっぱりいい学校に行ってほしいから塾の授業料とかもね…。恋愛はそれが落ちついてからかな? だから、しばらくは“営業トークとかじゃなくって”お客様が恋人ということで!」
(文=子門仁)
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【女のコのデータ】
名前:由美子
年齢:36歳
出身:香川県
現在勤務するお店:池袋の人妻デリバリーヘルス
キャリア:8年(取材時:2017年5月)
前職:主婦
相手:高校の先輩の彼氏
場所:ラブホテル