また、お祭りといえば、露店もお楽しみのひとつ。恒例の性器型ロウソクやキャンディも例年以上の人気で、極太の肉棒を想像させる肉巻きおにぎり『かなまらスティック』などのグルメも充実。しかし、いなり寿司と海苔巻きを男性器に見立てた『かなまら珍寿司』は、パッケージの都合で単なる助六寿司になっていて、少し残念だった。
といった具合に盛り上がる『かなまら祭り』だが、問題がないわけでもない。たとえば、行列への割り込みや、入場規制をかいくぐっての裏口からの侵入だったり、ゴミの放置問題など、基本的なルールを守らない者があまりにも多いことだ。もちろん警備員や地元の警察官はいたが(筆者が警察官に聞いたところ、過去最高の動員で臨んだそうだ)、それでもさばききれていない印象だった。
また、外国人観光客の一部は、注意されても「No understand(分からない)」を連発し、強行突破するシーンを何度も見かけた。これは、外国からの観光客を歓迎という姿勢を見せながらも、界隈に外国語表記の注意書きを用意していないことも問題だと思った。せっかく海外からの注目度が高い祭事なのに、もったいない。日本が世界に誇る性のお祭りなだけに、これからも『かなまら祭り』が正しく続くことを祈りたい。
(文=子門仁)