だから、風俗嬢が病気を持っている時、それは感染しているお客様が持ち込んだ“おみやげ”をいただいてしまった時というわけです。性病は風俗嬢のおみやげではなく、お客様からなんですね。
加えて、多くの風俗店では、所属の女の子に月に1回以上の性病検査の提出を求めています。検査は種目や検査機関によってまちまちながら、おおむね4~6種検査して、1回8000円から15000円程度費用がかかります。気軽に何度も受けられる金額ではありません。お店によっては、アナウンスだけであまりうるさく言わないところもあったりと、業界的に徹底されているとは言い難いのも事実です。それでも、多くの女の子は自衛のために検査を受けていると思います。感染してしまったら自分が出勤できなくなる=収入がなくなるからです。
「病気を持っているのを知っていたけど、お金のために黙って出勤し続けたという女の子もいる」という噂話を耳にするのはよくあることです。よくある噂話だということは、要するに完全な嘘ではないのでしょう。
かくいう私も、検査で陽性が出た朝にお店から「今日は予約が入っていますから出勤してくださいね」と言われたことがあります。その時は店長の要請を断った私と「店とご予約のお客様のためにやった」と主張する店長とで揉めた結果、最終的に私がグループ内異動するというところで決着しました。そういうことをする人が店長なんかやってるから、噂話が半分本当なんじゃないのかなあと思わずにはいられません。お客様のためを思えば、すぐに連絡して出勤を取りやめにするべきなのに嘆かわしいばかりです。
実際問題、風俗嬢の肌感覚としては、
病気を持ったまま出勤するのは難しい
と思っています。まず、かゆみや炎症があればお客様が気付きますよね。ナメナメした時などに、粘膜が腫れていたり発赤があれば、その場で「あれ?」と思われることでしょう。
女の子がプレイ開始後、割合早い段階でフェラをするのもそう行った理由のことが多いようです。「気になるイボや爛れ、膿の浸出などないか観察しなさい」と、お姉さんから連綿と伝えられているんです。