木造の小さな駅舎から、近代的な駅舎に建て替えられた東武鉄道新伊勢崎駅
10数年前、埼玉県の西川口が“NK流”の街として隆盛を誇った頃、日本各地に“ご当地流”の風俗街が現れていた。群馬県には“イメクラ”と呼ばれる風俗店があり、いわゆる普通の「イメージクラブ」ではなく、本番風俗を指す意味で使われていた。
その中で、住宅街の中に点々と風俗店が並ぶ奇妙な街があった。それが伊勢崎の緑町だ。民家が並ぶ路地に堂々とピンクのネオンが輝き、そのほぼすべてが“イメクラ”だったのだ。
しかし、NK流が摘発を受けるとほぼ同時期に群馬流イメクラも摘発を受け、アッという間に壊滅状態になってしまった。筆者もその後、緑町を訪れ、風俗店の看板が残っていて喜んだのも束の間、店舗には「空きテナント」の張り紙が張られていて肩を落とした。北関東の雄を誇った本番の街も、時の流れには勝てなかったようだ。
ところが、木造の小さな駅舎だった新伊勢崎駅が立派な駅舎に建て替えられた頃、緑町にイメクラが復活しているという噂を聞きつけ、久しぶりに行ってみることにした。