幻惑の潜入編

【ニッポンの裏風俗】新宿ハプニングバー:究極の趣味と嗜好の世界 好きモノ同士が集まる都会の変態窟

 最近はこういう呼び名が定着したが、以前は「変態パブ」などとも呼ばれていたハプニングバー。筆者的には「変態~」の呼び名の方が好きだが、世間体や建て前的には後者になってしまうのだろう。

 摘発のニュースは聞くものの、概ね平穏に営業している様子なのが嬉しい。しかし、いつ何時、何が起こるかわからない。だからこそ、“ハプニング”バーなのだ。

 筆者は、20年くらい前に編プロの先輩に連れて行かれたのが初めてだったが、一時期、そのおもしろさにハマった。

 

美女が現れる夜もあれば、男ばかりの冴えない夜もある

 
 ハプニングバーは、そこで出会った相手と自分の意思や嗜好が合致すれば、楽しいプレイができるという店。

 具体的にはSM嗜好の店や客が多いが、逆に、興味を示さない相手には一切手を出してはいけないというルールがあるので、初めての女性でも安心だ。とはいえ、知らずに入って来た女性が店内を見て、悲鳴を上げて出て行ったこともあるという。

 店内にはボンデージスーツを始め、様々なコスチュームがあり、レンタルできる。一夜限りの女王様になったり、毎回全裸で飲んでいる若い女のコもいたりする(店にもよるが)。逆に、かまってほしくて全裸で飲んでいるのに、誰にも相手にされず寂しい思いをしている単独男性もいたり。筆者の経験では、大箱で常連が多い店はこの傾向があるように思える。

 

人のイヤがることをしてはいけないのは常識だ。現在は会員制になり、身分証を提示しないと入れない場合が多い

 
 それは、ホンの数年前、新宿某所の雑居ビルにある比較的小さなバーでの出来事だった。筆者が通って2、3回目のある夜、その店では有名なカップルがやって来た。初老の男と、女性は30代だろう。

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