実はこのお店は“甘えん坊専門”を謳うデリヘルで、プレイ中は女のコがひたすら甘えてくるのだ。
シャワーでは、まず筆者の身体を洗ってくれたのはいいが、「紗菜の身体も洗って！」とスレンダーなボディを差し出してくる。いつも風俗では洗ってもらうばかりで、慣れない手つきだったこともあり、「くすぐったいぞ！」と言いながら抱きついてくる紗菜ちゃん。その流れで、「じゃあ、洗いっこしよう！」と泡だらけのまま、じゃれ合うことにした。
ベッドに移っても、彼女の甘えん坊ぶりは変わらない。自分がしてほしいことをお願いしてくる展開だ。こちらがお金を払っているのに…と思わないではなかったが、このころには、彼女に何かをしてあげること自体が嬉しくなっていた。
とはいえ、風俗なので、当たり前ながら彼女からのサービスもある。紗菜ちゃんは「ねぇ、おちんちん、舐めさせて～」と甘えてくる。通常のデリヘルなら、「どこが感じますか？」とか、もう少しだけ事務的なわけだが、この“甘えモード”のおかげで、気分はすっかり恋人気分だ。
さらに、フェラの最中に目が合うと、「気持ちよくなってくれないとダメよ」とまで言ってくる。結局、そのまま発射。振り返ってみると、甘えられはしたが、彼女にリードされっぱなしとも言えた。甘えてもらうという行為も、ただひたすら受け身になることとは違った意味で、男冥利に尽きるものだった。
（文＝子門仁）