先日、大阪を訪れた筆者は、店を選ぶために地域密着型の風俗サイトをチェックをしていた。大抵の場合、お店をする紹介ページには、その店のトップクラスの人気を誇る女のコの写真がサムネイルに使われることが多い。
すると、そこに一件だけ萌え系のイラストがサムネイルに使われている店があった。アニメやゲームのコスチュームに特化したお店なんだろうと思い、その店の公式サイトをチェックすると…。
その店は、『F』という派遣型ハンドヘルス、つまりデリバリー手コキ風俗店だった。しかし、サイト上に女のコのプロフィール写真はまったく見当たらなかった。風俗紹介サイトのサムネイルに使われていたイラストが、そのままプロフィールにも使われていた。
このイラストはかなりディフォルメされたキャラクターで、どんなコが来るのか想像すらできない。これほど勇気が試される風俗店があるだろうか…。まぁそれでも、興味の方がその恐怖よりも優るのが風俗ライターでもあるわけだが…。
とりあえず、ギャンブル気分でお店に電話すると、スタッフは「当店はイラストで女性を選んでいただきまして…」と説明を始めた。そこで筆者が「そのイラストと女のコは似ているの？」とツッコミを入れると、「それはお客様の目でお確かめください。それよりも…」と、その店の“特殊なプレイ内容”に話を進めるのであった。
ドキドキしつつ、ホテルにチェックインしシャワーを済ませて待っていると、女のコがやって来た。
「あみ」と名乗った女性は、“今ドキの”という形容が似合う可愛らしいタイプだった。しかし、プロフィールのイラストとは似ても似つかない。
彼女は戸惑っている筆者に気付いたのか、「似顔絵っていっても、全然似てないですよね（笑）。でも、うちの店では女のコの見た目はプレイ中は関係ないんです」と、アイテムを渡してきた。それが、3D映像メガネだった。
ソファに座ってメガネを操作すると、目の前にエロ映像が広がった。モロ出しのバストを掴めそうな気がして、思わず手を出してしまうほどの臨場感だ。そんな様子を見てあみちゃんは、「最初は、皆さんそうなります」とクスクス笑った。そして始まったのは、3D画像を見ながらの手コキだった。
バーチャルとリアルが入り混じった不思議な感覚。確かにこのプレイであれば、女のコの顔を見ることはないので、指名パネルがイラストでも関係なかった。ただし、あみちゃんがなかなか可愛かった分、少しもったいない気もした。それにしても、もはやパネマジすら関係のない時代になったんだな、としみじみ思うのだった。
（文＝子門仁）