【世界一周エロ旅:番外編】世の中にはいろんな形の愛がある…初めて参加した輪姦

※イメージ画像:Thinkstockより

 
 今回はぼくが旅に出る前の話をしたいと思う。

 当時のぼくは土日祝日まったく関係なく、月に休みが1日あるかどうかくらいの環境で馬車馬のように働かされていた。

 そういう生活を続けていれば、当然ストレスは蓄積していくもの。

 そんなぼくが、ストレスのはけ口として選んだのがエロだった。

 仕事の合間を縫うようにして風俗に通い、溜まったストレスを発散する日々が続いた。

 ぼくの欲求は、ストレスとともにどんどんエスカレートしていった。

 普通の風俗で満足できなくなったぼくは、いわゆる即プレイの店に通うようになった。即プレイとは、お互い顔も見ずにプレイが始まったりするアブノーマルなジャンルの風俗だ。

 しばらくはそれで満足感が得られていたが、ぼくの性欲はもはやそれでも満たされない状態になっていった。

 そんな時だった、ネットでとあるサイトを見つけたのは。

 
「彼女を犯してください」

 
 ぼくは目を疑った。そのブログは、自分の彼女が他人に犯されるのを見て興奮する性癖の男性が、日々の活動を写真付きで綴ったものだった。

 
こんな世界が現実にあるのか!?

 
 他人のパートナーを目の前で抱く。そんな非日常的な状況に異様な興奮を覚え、ブログを読み漁った。

 ブログを読み進めていくと、今度は自分も体験してみたいという欲求が湧いてきた。

 詳しく調べてみたところ、ある掲示板でその手の性癖の方達が募集をかけているということが分かった。

 
「25日19時頃から支部屋で林間。炭酸募集。♀は20代で見た目良いと思います。太ってない30代までの方お願いします」

 
 その掲示板は隠語だらけの書き込みで溢れていた。ちなみに、上記の書き込みを訳すと

 
「25日19時から渋谷で輪姦を開きます。単独男性募集してます。女性は20代で見た目良いと思います。太っていない30代までの男性を募集します」

 
 となる。すぐに自分のアカウントを作ってプロフィールを作成し、あとは応募するだけの状態まで準備した。

 ここから一歩踏み出すのに時間がかかった。

 
正直、怖かったのだ。

 
 この手の集まりが開催される場所は、ほとんどがホテルの個室。

 
怖い人がでてきてお金を強請られるんじゃないか…。 
 
身分証を押さえられて、会社に言うぞとか脅されるんじゃないか…。

 
 そんな不安が頭をよぎる。

 なるべく安全そうなプロフィールと募集内容を探した。

 ぼくが吟味した結果応募したのは「居酒屋で飲んで交流を深めてからホテルに移動してパートナーを輪姦する」といった内容のものだった。

 
輪姦=女性1人に男性3人以上のプレイ。

 
 募集をかけた男性(Hさん)とは事前に電話で話をして、簡単な説明とインタビューを受けた。

 向こうにとっては応募男性を審査するような意味合いがあったんだろう。

 ぼくはぼくで、主催者がどんな人間か、なるべくこの電話から把握するように努めた。

 Hさんは気さくで丁寧な口調の紳士のような印象だった。

 
そんなに変な人ではないだろう…。

 
 電話を終えた時点で、そういった感触をつかんでいた。

 

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