「赤い色」に執着した少年下着ドロ

※画像:『東京朝日新聞』昭和6年8月12日

 
 さらに事例は続く。昭和6年8月早朝、東京・麹町で、長じゅばんばかりを盗んでいた21歳無職の男が逮捕される。

 この男、少し前まで中野で働いていたが、この春頃に首になってしまった。無職となって収入が途絶えてしまったため、遊郭に遊びにも行くことができない。そこで、「せめて女の長じゅばんでも集めよう」と思い立ち、犯行を続けていたとのことである。

 満たされない性欲のはけ口として、代わりに下着を盗むというケースは多い。だが、生身の女性よりも下着に執着する男性もいる。1994年7月には、都内で女性を襲っては下着だけを強奪していた23歳の男が逮捕されている。

 下着ドロといっても、その趣味や嗜好はさまざまのようである。
(文=橋本玉泉)

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