最悪のケースまで想定できた時点で、気持ちは落ち着いた。ウェイターと嬢はまだ何か話している。
嬢「エスタビエン」(スペイン語で「大丈夫」)
いろいろ考えを巡らせていると、嬢の口からそう聞こえた。ウェイターの確認に何度もうなずきながら、エスタビエンと言っている。
JOJO「エスタビエン?」(いいの?)
コクリと頷く嬢。
助かった。彼女の表情は柔らかい。笑っているようにさえ見えた。険悪にもならず、ノーチップを受け入れてくれた彼女に感謝した。ウェイターも諦めた様子だ。
つくづく、本当にいい娘だった…
フロアに戻り、ここで彼女とはお別れ。キスをすると、嬢が耳に顔を近づけてきて囁いた。
嬢「エッチしたことは、お店には内緒だからね」
JOJO「もちろんだよ。安心して! チップ払ってあげられなくて本当にごめんね。でも楽しかった。ありがとう!」
彼女はウインクすると笑顔を残して立ち去った。
本当にいい娘だったな…。もっとお金を持ってくるべきだった。
フロアではウェイターが暇そうにしていた。一応、彼にも御礼を言っておこう。彼のおかけで安く楽しむことができたんだし。
実際まさか挿入までできるとは思っていなかった。御礼を伝えて、持っていた最後のお金、2ドルを手渡した。
JOJO「ありがとね!」
ニヤニヤしながら受け取るウェイター。彼からも険悪な雰囲気は一切感じない。
ウェイター「どうだった? 咥えてもらえたかい?」
ん…?
SEXしたのってウェイターにも内緒だったのかっ!
JOJO「う、うん。咥えてもらえたよ! 最高だったなぁー!!」
ウェイター「そうだろ? しっかりサービスするように、おれから言っておいたからな(笑)」
イケナイことをしたようで、嬉しいような妙な感情が湧いて思わずほくそ笑んだ。ウェイターにもう一度礼を言って店を出た。
通りには立ちんぼ嬢が溢れていたが、十分満足した今日は、ほとんど視界にさえ入らない。宿に向かう道を歩いていると、ふと思い出した。
あっ! 隠しポケットに5ドルと、首から下げてたパスポートケースに50ドル入ってたんだ!
せっかくいい娘だったのに、申し訳ないことしたな…。
今日はもう仕方ない。ティファナにはまだ少し滞在する。次に遊びに来たときにまた彼女を指名して、きっちりお金を払おう。暗い帰り道を早足で歩きながら、そんなことを考えていた。
(文=JOJO)
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著者:JOJO
「今一番エロい日本人バックパッカー」。エロをテーマに世界一周中の複数SEX好き変態アラサー。「エロについては食わず嫌いせずになんでもトライしてみる」をモットーに、まだ見ぬエロを求めて世界を放浪中。
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