嬢「Hola！ Que tal？」（スペイン語で「やぁ！ 元気？」）
彼女は近くで見ても他の嬢に比べて明らかに美人だった。愛想も良い。英語が話せないのが難点だったが、ぼくの拙いスペイン語も理解しようとしっかり聞いてくれる。そのまま立ち話をしているのもなんなので、彼女の分もビールを買ってもう少し会話を続けてみることにした。
JOJO「どこの出身なの？」
嬢「メキシコシティーよ。出稼ぎにきてるの」
JOJO「そうなんだ、大変だね」
嬢「そんなことないわ。ここでの稼ぎはメキシコの物価からするとすごくいいから。私が頑張って家族にお金を送らないと…」
一瞬彼女の顔が曇った気がしたが、すぐに笑顔に戻った。家族を支えるために身体を売る。日本では考えられないようなことが、発展途上国では普通に起こっている。
メキシコの経済はそこまで悪くないように感じていた。それでもこういう女の子がいることが、その国の経済レベルをよく表している。
その後も彼女と世間話を続けた。
やっぱりいい娘だな。この嬢とゆっくり飲めるなら48ドルは高くない。
そう判断した。
ウェイター「どうだ？ いい娘だろ？ そろそろVIPルームに行く時間だぞ」
JOJO「OK！ Vamos！」（スペイン語で「行こう！」）
ウェイターは満面の笑みを浮かべ、嬢に耳元でなにか話しはじめた。彼女はこちらに目線を向け、ぼくの様子を確認しうなずいている。
ウェイター「オーケー！ 話はまとまった！ さぁ行こう」
先ほど中を見せてもらったVIPルームに3人で向かった。
（文＝JOJO）
後篇に続く
著者：JOJO
「今一番エロい日本人バックパッカー」。エロをテーマに世界一周中の複数SEX好き変態アラサー。「エロについては食わず嫌いせずになんでもトライしてみる」をモットーに、まだ見ぬエロを求めて世界を放浪中。
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