筆者は、寝ているというテイで逆夜這い的なシチュエーションを選んだ。約束の時間になると、女のコはノックもせずに部屋に入ってきた。
寝ているという設定上、目を開けることはできないが、人の気配が近付いたことはわかる。しかし、何も起こらない。時折、股間周辺に強い気配を感じるが、触れるわけでもない。ただ、その都度、女性の淫靡な香りを感じた。
5分ほど経ったところで、「この人、見られているだけで感じてるみたいね…。触ったらどうなるかしら？」と、つぶやきが聞こえた。
これまでの経験から、まずは乳首か股間をイジられると予測していたが、彼女からのファーストコンタクトは脇腹だった。
指一本でなぞるようにタッチしてくるのは想定外で、思わず寝ているというシチュエーションを忘れて目を開けてしまった。
その瞬間、キャミソール姿の彼女と目があった。そこには、クスクス笑う妖艶な顔があった。
プレイのルール上、筆者はひたすら受け身だ。彼女への手出しは一切NGで、触ることも舐めることも許されない。ここからは彼女の独壇場だ。
まずは、執拗に股間をイジってくる。イキそうになるとギュッと握られて寸止め。この挑発と焦らしを何度も繰り返す。
焦らしに特化したこのコースは、最低時間でも90分から。つまり、プレイ後のシャワーなどの時間を差し引いても、70分以上は股間を責められっぱなしなのだ。
最初は寝たままの姿勢だったが、その後、鏡の前に連れていかれる。見えるように手コキをされ、「すごい反応だわ～」と指先でツンツン。何度もイキそうになったが、その都度、止められる。褒美なのか拷問なのか分からない。気が付けば1時間近く勃起状態だった。
こんなに勃起し続けるのは、20代以来かもしれない…。鍛えられたことで、股間が若返った気がした。今、発射したら、かなりの飛距離を出すのではないか？なんてことを考えるが、彼女は「出そう？ でも、まだダメ～」と、手コキと焦らしを繰り返す。頭がどうにかなりそうだ。
結局、「もう限界です。どうか堪忍してください」と何度も請い、1時間分以上ガマンしたものを噴射させた。その瞬間、頭の中は真っ白に。驚いたことに、発射した後も勃起したままだった。
これだけの時間、勃起しっぱなしだったことが、とにかく嬉しかった。イキそうになるところをジラされてガマンする…これが勃起キープの特効薬なのかもしれない。
（文＝子門仁）