アイドル業界最大のフェス『TIF』、大盛況も一部ファンの無軌道な振る舞いでトラブル続出

※イメージ画像:「栄光サンライズ 初回限定盤A(DVD付)」ベイビーレイズJAPAN/ポニーキャニオン

 世界最大級のアイドルイベント『TOKYO IDOL FESTIVAL 2016』(以下、TIF)が8月5日から8日に渡って開催された。

 アイドルファンの間では夏の風物詩となっている本フェスも今年で7回目を迎えて、初の3日間開催で出演アイドルは過去最高の総勢301組、1492人を数えた。総入場者数も7万5千人を超えて大成功を収めたが、この数は昨年度の国内主要フェスと比較すると『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』『SUMMER SONIC』『FUJI ROCK FESTIVAL』『ULTRA JAPAN』に次ぐ5番目の記録となる。これらのフェスが海外のアーティストを招聘したり、多彩なジャンルのアーティストをラインナップしたりと幅広い音楽ファンにアピールしていることを考えると、純粋に国内のアイドルだけを揃えたTIFの集客数は驚異的。アイドル文化が一過性のものではなく、日本に根付いた証明とも言えるだろう。

 TIFの主催はフジテレビで、会場のお台場・青梅周辺に8つのステージを設置、一部の野外ステージは無料エリアで、チケットを購入しなくても観覧することができるのだが、そのためにいくつものトラブルが発生する事態となった。

 そもそも、ここ数年はTIFに限らず、無料でアイドルのライブやイベントが観られる「無銭アイドル現場」が増えており、それを目当てに集まる一部ファンのマナーの悪さが問題視されている。彼らは俗に「ピンチケ」と呼ばれ、極力金を使わずにアイドル現場で犯罪すれすれの迷惑行為を行う。

 例を挙げると、裸になったり、ライブ中にもかかわらず女性客をナンパしたり、飲酒禁止の現場で酒を飲んで騒いだり、モッシュダイブ(密集する観客に飛び込む)やクラウドサーフ(観客の頭上をステージめがけて移動)やリフト(誰かが一人を肩や頭上に担ぐ)などの危険行為に及んだりとやりたい放題。多くのアイドルファンから不評を買っているが、ピンチケの大半は徒党を組んで行動、無銭アイドル現場なのに我が物顔で振る舞うために有無を言わせない空気を作り出す。その大半が十代後半から二十代前半ぐらいの世間知らずな若者で、お揃いのTシャツなどを作っているのはご愛嬌だ。

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