受付で渡されたのは、カメラと三脚。そして、プロレスで使う覆面だった。これらを持って指定されたホテルへ向かう。ほどなく、リョウコ女王様がやって来た。
部屋に入るなり、周囲を見渡し「この辺でいいかな…」と言いながら三脚とカメラをベッドに向けてセットするリョウコ女王様。その後、筆者に覆面をかぶるように促してくる。自身は舞踏会で使うような仮面姿で、そして、ボクシングのグローブを装着した!
いわゆる格闘技プレイだが、それを録画するのだ。さらに、その動画はサイトを経由して「アンタの恥ずかしい姿が全世界に配信されるのよ! この変態!!」ということだった。
リョウコ女王様はいきなり殴ったりはせず、ニヤニヤと笑っていた。言葉を発することもなく、本当にただ見つめるだけ。ビデオカメラの無機質なモーター音だけが聞こえてくる。この音が明確に「録画されている」ことを示し、そう冷静に考えると恥ずかしくなってくる。まさに羞恥プレイだ。
体感的に3分くらい経ったころ、リョウコ女王様が動き出した。と思ったら、いきなりのボディブロー! 思わず「ウッ」と声をあげ、うずくまる筆者。
このプレイでM男は受け身のみで、一方的に攻撃を受けるしかない。リョウコ女王様は筆者の背中に馬乗りになり、ボコボコに殴ってきた。
首から上への打撃は禁止になっているため、腹や背中を容赦なく殴るリョウコ女王様。もちろん、それなりに配慮した力加減なのだろが、逆にジワジワと効いてくる。
その間にも、「ねえ、こんな情けない姿が世界中で見られちゃうのよ」「世界に向かって射精してみる?」といった感じで言葉責めも忘れない。生配信ではないことに多少の安堵感はあるが、それでも恥ずかしさは募る一方だった。
プレイ終盤には、打撃だけではなく、グローブを脱ぎ捨てての絞め技と弄び技のコンビネーションでガンガン責められた。フィニッシュは、リョウコ女王様がカメラの死角になるようにして筆者のパンツをズリ下ろし、腕関節を極めながらの手コキ! これで、あえなくノックアウトされた。
プレイ後、ふたりで動画をチェックする。改めて観ると、ボコボコにされている姿はかなり情けないものだった。もちろん、この視聴だけでも十分羞恥プレイだ。後日、編集してDVDに焼いたものを渡してくれるとのことだが、果たして見返す勇気が筆者にあるのか…。
ちなみに、動画サイトを通じての配信は、当然のことながら客の了承が必要となる。筆者がボコボコ映像をどうしたかは、読者のご想像にお任せします(笑)。
(文=子門仁)