すると、スグに「ご予約ありがとうございます！」との返信。それに「東京からうかがうので楽しみです」と返せば、「うゎ～、嬉しい！」といったやりとりが続く。
なんだか楽しいぞ、コレ！
と思いつつも、古くからの風俗ユーザーである筆者は、在籍女性との直接のやり取りに対して、少しだけいけないことをしている気がしないでもなかった。本来、風俗業界ではタブーとされてきたことなのだから。
まぁ、これは完全に職業病ともいえるもので、単純に女のコと直接やり取りができることは楽しいものだった。結局、予約当日まで、アヤメさんからのメッセージに返信を繰り返すことになった。ドハマリしたわけだ（笑）。
プレイ当日、「なんだか、会うのが初めてじゃないみたいですね！」とアヤメさんに言われた。たしかに、そうだった。40代半ばの筆者は、文通相手に初めて会う時の気分に似ていると思うのだった。
そして、プレイも大いに盛り上がった。というのも、性感帯についてもSNSのやり取りの中で伝えてあって、アヤメさんは「だって、ここ、感じるんでしょ？」と全身リップで乳首を執拗に責めてきた。もちろん、フィニッシュについてもオーダーしてあったので、これ以上望むことはなかった。そして、最後まで和気あいあいとした感じでプレイは終わった。
初めて利用する店で初めて会う女のコにドキドキすることは風俗の醍醐味のひとつだ。しかし、最初からある程度相手のことを知り、緊張せずに自然に接することもまた楽しいものだった。SNSによる客と女のコのやりとりは、お店がきっちり管理できれば、今後風俗業界のスタンダードになっていくのかもしれない。
（文＝子門仁）