外国人受け入れ可能店は○○○○がない優良店!?


 それでも、やはり問題は起きてしまう。それは、ある店舗型の風俗店でのこと。アメリカ人の客が女性と対面して、猛烈に怒り始めたという。

 何ごとかと駆けつけた店員に「Different!(違う!)」と言う客。つまり、目の前にいるのは自分が指名した女性ではないと主張しているのだ。もちろん、店側は指名した女性だと譲らない。

 理由は“パネルマジック”、通称パネマジと言われるものだった。女性の写真にかなりの修正を施していて、本人の面影すらなかったのだろう。

 このパネマジは、修正の程度に違いはあれど、日本の風俗店では普通に行われていることだ。だからこそ、それを楽しむ余裕があるか否かで、ユーザーの“風俗頭”が試されてもいるのだと思う。それ以上に、日本人の気質として「もうお金を払ってしまったし…」「無用なトラブルを起こしたくない」といった感情もあるはずだ。

 しかし、はっきり「No!」と自分の意思を伝えるのがアメリカ人。ここで店側が引き下がらないと、場合によってはSNSなどで拡散されてしまう怖れもある。それが、サービス内のコミュニティ、つまり同じ嗜好を持つ人たちが集まっているところであると、瞬く間にその店の悪評は世界中を駆け巡るのだ。

 こうなると、風俗店のダメージの大きさは相当なものになる。それを未然に防ぐためには、在籍女性のプロフィール写真の修整をやめることが一番の得策だ。そういったことから、外国人客を受け入れている風俗店からはパネマジが消えつつあるという。

 ということで、風俗好きの間では「外国人受け入れ風俗店は、写真修正のない優良店」という評価にいきつく。これまでにパネマジで辛酸を舐めてきた人は、外国人客を受け入れているお店をあたってみるのも一興だろう。
(文=子門仁)

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