展示は写真だけではない。かつては秘宝館で長年主役の座を演じてきた人形たちのコレクションや、もはや、たんなる性具の領域を完全に超越した、愛すべきラブドールの実物が展示されている。
人形のエロスとも狂気ともとれる顔の表情や肢体のうねりは、今にも口からアエギ声や叫び声が漏れてきそうなほど。まさに日本の「秘宝」に違いない。
そして、最新式のダッチワイフ「ラブドール」は接触も可能で、その愛すべき肉質に驚嘆するだろう。
それにしても、平日の午後、雑居ビルの5階だというのに、来場する観覧客の多さには驚かされた。展示初日でもないのに、記者が入場した時にはすでに10数名の男女が写真や作品に見入っていた。