余命1年…残された僅かな時間“生と性を謳歌する”女性を涼川絢音が熱演


 舞台は荒涼とした田舎に変わる。久美子は13歳の時に処女喪失したのだが、その相手とは今も肉体関係を継続しており、久しぶりに会いに来たのだ。その相手とは母の姉の旦那であり、納屋の屋根裏でオナニーしたところを見つかって、それをネタに脅されて初体験をすることになった。半ばレイプみたいなものだったが、その時の刺激的な体験が忘れられずに、今でもオナネタとして思い返すことが多い。

 

 
 家に男がいなかったので、思い出の場所である屋根裏に行って同じようにオナニーしていたところ、男が帰ってきて、あの時と同じようなシチュエーションでセックスに突入する。勝手知ったるふたりは、前戯もそこそこにインサートすると、舌を絡め合って交わり、あまりの気持ち良さに久美子は「死ぬほど気持ちいい!」と際どい表現で快楽の大きさを伝える。

 

 
 その後も久美子は、病院のトイレでウォシュレットを使ったオナニー、電車の中で出会った初老の男とセックスするなど奔放に快楽を求めるが、やがて死期が近付いてくることに…。

 

 
 重いテーマを取り扱いながらも、生と性を謳歌する涼川の姿に悲壮感はなく、むしろ清々しい雰囲気すら漂っている。最後のナレーションで「スリリングでエロティックな時間を過ごせた」と語る声のトーンもどこか満足げだ。また余計な会話を極限まで排して、目と目でコミュニケーションして欲情していく男女の姿も、本作の大きな見どころと言えるだろう。
(文=猪口貴裕)

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