――台本には綿密に状況やセリフが書かれていたんですか。
「そうですね。でも、その日その日でヘンリーさんが場に合わせて変えていくんですよね。なので、最初の脚本とは変わっている部分もあります。最初は、どういう子なんだろうって不思議だったんですよ。末期ガンに侵された女性って、どのぐらいエロに対して盛り上がればいいのかとか状況自体が考えられないじゃないですか。そこも丁寧に教えてくれたし、エロの見せ方もヘンリーさんならではのものがあって勉強になりましたね」
――何度もオナニーシーンが出てきますけど、そこも今までのAVとは違いましたか。
「違いました。普段はオナニーシーンってお任せが多いんですよ。でもヘンリーさんは『吐息で表現しろ』とか、『本当に気持ちいい時にお前は声が出るのか?』とか、かなり具体的に言ってくださるので、それを体現するのに必死でしたね。呼吸器を付けて息も絶え絶えな状態で興奮していった時に『アンアン』言わないでしょ? って感じで。そこから始まって呼吸の仕方も変わっていったんですけど、この役柄に入っていくうちに、苦しいけど気持ち良くて死んじゃう! という気持ちに自然となっていきました」
――普段はオナニーするんですか。
「たまにします」
――どういう時にですか。
「焦ってる時ですかね。『もう遅刻しそう!』みたいな追い詰められた時にしたくなるんですよね(笑)。(撮影)現場に行く朝とかもします」
――撮影に支障は出ないんですか(笑)。
「撮影まで待てなくなっちゃうんですよ。撮影内容にもよるんですけど、なんか今日はドキドキするなって時にしますね」
――寝る前にゆっくりすることはないんですか。
「あんまり、じっくりゆっくりすることはないですね。それは本気の時なんで。時間かける時はすごく長いですよ」
――本気オナニーの時はオナネタみたいなものってあるんですか。
「AVを観ます。その時々によって好きなジャンルは違うんですけど、よく自分のも観ますね」
――自分のだと、どういうジャンルを観ることが多いですか。
「基本的にめちゃめちゃヤラれているのを観ます(笑)。あんまり可愛く撮れていないようなグシャグシャな内容に興奮することが多いですね」
――ほかのAV女優の作品も凌辱系を観ることが多いんですか。
「それは本当にバラバラですね。だから、熟女さんも観るし、痴女系も観るし」
――涼川さんは自腹でAVを買うんですよね。
「買います。自分のも買いますからね(笑)」
――この世界に入る前からAVは購入していたんですか。
「買うようになったのは、この業界に入ってからですね」
――撮影現場を知っちゃうとヌケなくなったりしませんか。
「それも一時期はあったんですけど、あんまり関係なくなりました。ちゃんと自分が現場で気持ち良くなっているので、ほかの子もそうか分からないけど、そうなんだろうなって思いながら観ています」