台湾にもいろいろなジャンルの風俗があるが、たとえば、日本以外のアジア各国にある『KTV』。これはカラオケテレビの略語だが、簡単に説明すれば、連れ出し可能なキャバクラのようなものだ。店内では飲み放題で、カラオケも歌える。日本円で約6,000円程度で利用できるが、女のコをお持ち帰りすると5倍くらいになり、決して安くはない。
同じくアジアン風俗の代表格ともいえる『サウナ』も台北に数軒ある。日本でいうところのサウナに入った後に、休憩所へ行くと客引きにスペシャルコースを促される。これに応じると奥のほうにある部屋でスッキリできる流れだ。予算は15,000円から2万円といったところだ。
いずれの風俗も日本人観光客がメインターゲットだ。ということで、元締めはもちろんのこと、指名が欲しい女のコは日本語が堪能。つまり、言葉では困ることはない。また、宿泊客用のデリバリーヘルスなどもあって、以前訪れた際に利用したが素晴らしいものだった。今回の旅でも…と狙っていたが、あいにく仕事仲間と二人部屋であったため断念した。
そこで、台北の歓楽街である林森北路(りんしんほくろ/リンセンペイルー)に繰り出すことにした。
最初はサウナへ行こうと思ったが、街角で60歳くらいの客引きのおばちゃんに「ホテヘル、アリマス!」と声をかけられた。
ホテヘルを額面通り受け止めれば、ホテルヘルスのことだ。日本であれば対人式の受付があって、ホテルなどの別の場所でプレイに至る風俗形態だ。
話を聞けば、ホテル代込みで2万円弱だった。案内してほしい旨を伝えると、おばちゃんは「ついてきなさい」と言ってきた。
筆者はてっきり受付に案内されるのかと思ったが、いきなりホテルに連行された。
といっても、中心地から離れた場所にある雑居ビルで、内装は都内にあるような風俗向けレンタルルーム程度の設備の部屋だった。ベッドが置いてあるだけで、どちらかといえば、ちょんの間のヤリ部屋みたいな雰囲気だ。
ここにおばちゃんまで入ってきたので、“もしかして、彼女が相手なのか”とヒヤリとした。しかし、おばちゃんがケータイで何やら話すと、5分後に3人の若い女性がやってきた。この中からひとりを選べというのだ。気に入らなければキャンセルもOKだった。
以前利用したデリヘルの場合は、女のコはひとりで、しかも基本的にキャンセルがNGだったので、このシステムは有難かった。
さて、どの女のコを選ぼうかと悩むが、コミュニケーションの面で不安があったので、日本語ができる女のコがいいことを伝えた。
すると、真ん中にいた女のコが「私、大丈夫です!」と立候補した。おばちゃんと他のふたりの女性が退室して、プレイはスタートした。