ニッポンイチの裏風俗に潜入

 
 これまでに日本全国の風俗街を取材してきたが、女のコとのコミュニケーションの取り易さや独特のリズム感など、とにかく面白いのが大阪だ。条例でソープランドはないが、それ以外のジャンルの風俗は全部揃っていることもあり、筆者が定期的に訪れている地域でもある。

 ということで、大阪の風俗シーンにはそれなりに詳しいつもりだが、先日、よりディープな部分に触れるような体験をすることになった。

 その日の目的は、まず、数多くのY興業の芸人がお世話になっているとことでおなじみのM性感店で遊ぶことだった。(ちなみに、この時も待合室に芸人さんの姿があった)

 プレイを終えて店を出たのは、深夜12時直前のこと。ホテルに戻る前に居酒屋で一杯ひっかけてほろ酔いになり、筆者は黒門市場周辺を歩いていた。時間帯が時間帯なだけに、さすがに人の通りは少ない。

 信号待ちをしていると、背後から「お兄さん、遊びは?」と声をかけられた。

 振り向くと、いかにも“大阪のおかん”といった感じの小太りの中年女性が立っていた。かもし出す雰囲気とルックスなど客引き行為が実に堂々としていて、直感で怪しいと思いつい身構えてしまった。

 後で調べて分かったが、その場所は客引き行為禁止区域ではなく適正化重点地区だった。そういった地区で堂々としているのは、慣れている証拠でもある。

 その後も、おばちゃんは「遊び、どないする?」と迫って来るので、あえて「遊びって?」と聞き返してみた。

 すると、待ってましたとばかりに「女に決まっとるやないか…兄さん。“ニッポンイチの女”を抱かへん?」と一方的にまくしたててきた。

 ニッポンイチの女? その言葉に思わず興味を持ってしまった筆者。何を基準にそう言っているのかは不明だが、何とも言えない魅力を秘めていることは確かだった。

 おばちゃんの話をまとめると、近くの雑居ビルの一室でコトに及ぶらしい。つまり、裏風俗ということだ。

 筆者が「それって、大丈夫なの?」と聞けば、「おばちゃんは大丈夫や!」と、ちっとも大丈夫ではない返答だ。

 なにはともあれついていくと、案内されたフロアには、プレイルームと思われる部屋が数室あった。どうやら先客もいるようだ。おばちゃんに大1枚を渡すと、手前の部屋へ入るように促された。

 さて、いよいよ“ニッポンイチの女”との対面だ。

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