先日、風俗求人サイトの取材でデリバリーヘルスの店長と話す機会があったが、「最近の女のコはNG事項が多くて困っている」のだという。
このNG事項とは、お店を紹介する媒体での取材対応の可否や、取材は可能でも顔出しができるかなどだ。NGの場合でも、目の部分だけ隠せばOKとなったり、全体にモザイクをかけてほしいという要望もあって、かなり細かい。
プレイにおいては、そのお店にあるサービスで「口内発射は可能だけど、ゴックン(精子を飲むこと)はNG」といった具合だ。そのほかにも、アナルファック(AF)や顔射といったプレイがNGの代表格となる。また、これらはお客さんからは人気があったりするので厄介だ。
風俗ユーザーからすれば、自分のやりたいプレイができないのであれば、当然ながら利用しないことになる。そのため、風俗業界では一般的にNG事項が多いほど、女性の人気が低くなるという傾向にある。
しかしこれは、女のコにも都合があり、実に難しい問題だ。妥協点というわけではないが、店側もオプションという形を取り、プレイの幅を広げている店がほとんど。女の子としても、稼ぎたかっらたオプションを増やす、つまりNG項目を減らしていくしかないのが現状なのだ。
そういった話を風俗ポータルサイトの編集に話したところ、「最近、ほぼNGなしの女のコだけが在籍しているデリバリーヘルスがある」との情報をもらった。
それは、池袋を拠点とする『A』で、ゴックン、AF、顔射といったプレイはオプション料金を取られるものの、在籍している女のコのほぼ全員がNGなしだという。実際にお店で連絡すると、AFだけは女のコの体調に左右されがちだという説明を受けたので、顔射オプションを選んでプレイに臨むことにした。
お相手は、西野カナに似た20歳くらいの女のコ、カナちゃん。見るからにMっぽく、いかにも何でもアリな雰囲気だったが、何度も「顔射、OKだよね?」と確認してしまった。顔射が嫌がられる理由はいろいろあり、ザーメンが目に入ると痛い、鼻に入るとニオイがこびりつく、その後の化粧直しが面倒くさい、といったことがある。
さて、そんなカナちゃんとのプレイだが、「ウチ、めっちゃドMなんですよぉ」と豪語するだけあって献身的だった。
フェラは丁寧で、それでいて激しくしゃぶるスタイル。コチラの要望にもきっちり応え、変幻自在に舌技を繰り出してくる。
また、フィニッシュを見据えて「いっぱい、かけてくださいね!」「カナの顔を汚してください」と言いながらフェラをしてくるので、より気分が高まることになった。
カナちゃんのフェラは基本的に上目づかいで、そのため何度も目線が合うことになった。そのたびに、“彼女の顔の真ん中に発射したい!”という欲望が沸く。
溜めに溜めて勢いよく顔射したいと思い、イキそうになっては口の動きを止めてもらい、寸止め状態を繰り返した。そうこうしているうちにガマンの限界を迎え、いよいよ顔面への発射となった。
筆者の狙いはカナちゃんの眉間だ。当たった瞬間にその勢いで顔に広がるシーンまで思い描いていた。
ところが、勢いが良すぎたこともあるが、彼女の眉間ではなく左頬をかすって後ろに飛んでしまった…。どうやら、AV男優のように命中させるには技術が必要なようだった。
それでも、カナちゃんが機転を利かせ、自分の指で顔に白濁液を伸ばして、あたかも命中させたような感じにしてくれるのだった。
そんなカナちゃんの優しさこそが、NGなしうんぬんよりも素晴らしいサービスなのかもしれないなと思う筆者だった。
(文=子門仁)