風俗マニアもハマる「ガチ過ぎる素人デリヘル」とは


 そう思わせるデリバリーヘルスが、池袋を拠点とする『H』だった。この店のコンセプトは、徹底的に素人にこだわるということ。そのため、在籍しているのは18歳から20歳までの風俗業界未経験の女のコのみという触れ込みだ。

 また、連日リアルタイムで面接の結果を公表していて、1日に5人から10人が入店している。もちろん、面接合格後の体験入店の時点で指名をすることも可能だ。ということで、筆者は日々面接の結果を気にしながら、公式サイトをチェックすることにした。

 そして5月下旬、面接を受けたばかりの女のコといよいよプレイする時がきた。

 筆者が選んだのは、マキちゃんという20歳の女子大生風のギャルだ。「超ドキドキしています」と不安げな表情を浮かべるところが、いかにも初々しい。

 手には紙が握られていて、そこにはプレイの手順はもちろん、ホテルまでの道のりもあった。まるで「初めてのおつかい」のようなシチュエーションだ。大人だけど…。

 細かな情報が書かれた紙の理由は、このお店では面接後に講習なしで、書面で流れを説明するだけで接客に入ることになるからだった。これをガチ素人と言わずになんと言おう! これが風俗ユーザーから「超素人店」「ガチ過ぎる素人店」といった評価を得る所以なのだ。

 さて、気になるプレイだが、まずはオーソドックスにキスから始まった。なんとなくモゾモゾという感じで、まるでファーストキスのような初々しさ。これが照れくさくも心地良く、風俗であることを忘れてしまいそうな素人感だった。

 その素人っぽさは、プレイ中に何度も見られた。その最たるものは、何度も動きが止まること。たとえば、全身リップ中に乳首を舐めていたかと思うと、唇を離して考え込んでしまったりするのだ。おそらく、書類に書かれている流れを思い出していたのだろうが…。

 これが普通のデリヘルであれば、「どうなっているんだ?」と憤るところだ。しかし、面接直後の無講習と分かっているので、「だったら、次は…」と優しくアドバイスを送ることができる。

 この“超素人風俗”では初々しさを楽しむつもりだったわけだが、もうひとつ別の感情がわき上がってきた。“一緒にプレイを作り上げる”という連帯感だ。

 「こういう感じで舐めてほしい」と自分の希望を伝え、その通りにしてもらう。その繰り返しがふたりの距離を縮めていき、肉体的なこととは別の気持ちよさがあった。

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