思いきってドアを開けると、そこに受付があり、いかにも元ヤンキーといった感じの店員が「前料金です」とポツリと言った。
そのまま店内に案内され、筆者とAは暗い店内のボックス席に座らされた。一緒に入店したのに別々の席だった。ボーイに飲み物を聞かれたので「とりあえずビール」と言ってみるが、とにかくBGMの音がうるさい。
数分後、ピンクのナース服の女のコが缶ビールを運んできた。そのまま躊躇せずに筆者の隣に座り、「はじめまして~」とボディタッチしてきた。
思わず「ここ、スナックだよね?」と聞く女のコは、「そうだけど、何か?」のひと言。この時、この女のコがけっこうな齢であることに気づいた。
そして、「そろそろ始めましょうか…」と女のコは上半身をあらわに…。筆者も下半身を脱がされ、彼女が股間に顔を埋めてきた。
次の瞬間、激しく顔を上下させてスロートしてきた。かなり強烈なしゃぶり方だ。これではまるでピンクサロンではないか!
戸惑ったものの、正直に反応してしまったうえに、スッキリしてしまった。気持ちはモヤモヤしていたが…。
そうこうしているうちに、入れ替わりでほかの女性がやって来た。再度「ここってスナックでしょ?」と聞いてみると、二人目の女性の答えも「そうだけど…早くしないと時間がないから」と、再びしゃぶってくる。
しかし、発射したばかり&戸惑いもあって、ここはガマン汁で終わった。そのためなのか、やたらと延長をせがまれたが、断って店を出ることにした。
すぐ後に出てきたAには「これがスナックなんですか?」と聞かれたが、もちろん違うと答えるしかなかった。そして、先ほどのタクシーを呼び、ホテルへ戻ることにした。
その道中で運転手に「いかがでしたか?」と聞かれたので経緯を話すと、「そういうことをするスナックもあるんですかね~」と、なにも知らない様子。その後、口直しとばかりに呼んだデリヘルのコに聞くと「お客さん、エッチなんだから!」と言われたものの、翌日呼んだ女のコは「酒を飲むところでしょ?」と真っ当な返しだった…。
群馬県某所にあるスナックは、ピンサロとイコールなのか…。そんな疑問を抱えたまま帰路についたが、途中、館林市を通った時に、この地が『分福茶釜』のモデルになっていることを知った。もしかして、あのスナックでの出来事は…。なんとも不思議なスナック体験だった。
(文=子門仁)