『ホリプロスカウトキャラバン』は過去に深田恭子（33）、綾瀬はるか（31）、石原さとみ（29）、小島瑠璃子（22）らを輩出してきた名門コンテスト。出身者は清純派の美少女タレントとして売り出されるのが通例だが、井上は異質すぎるキャラクターで視聴者に鮮烈なインパクトを焼き付けた。
井上のぶっ飛びキャラはSNSでも炸裂。コンテスト受賞からさほど経っていない昨年11月に突然「うっ…電車の中でへーこいてしまった くさくさくさくさ！」と自身のTwitterに書き込んだ。まったくアイドルに求められていない「おなら実況中継」だが、その後も彼女は定期的に「さぶうう！ おならが止まらない☆プリプリ」「ソフトバンクさんの撮影おーわっぴ！ 満員電車でおなら止まらんわ…」などとツイート。
これにファンから「音を出さないようにね」とツッコミを入れられると、井上は「いつも音を出しても知らん顔してる…あはは！」とあっけらかんと返信している。
アイドルとして普通なら絶対タブーの話題を平然とオープンにする破天荒ぶりによってフォロワーが急増。新たにファンになったフォロワーたちから「あの放送で家族に（おねしょが）バレちゃって可哀想（笑）」などと語りかけられ、それに「怒るを通り越して呆れてました」と明るく答えるなど気さくすぎるキャラクターを発揮している。
「井上さんはスカウトキャラバンの決勝大会でも、自作のかぶりもので『映画泥棒』のマネをしたり大きな目を生かして『Mr.ビーンじゃねえよ！』と一人ツッコミをしたりと異質中の異質でした。顔立ちは正統派アイドルであるだけに、会場を騒然とさせたギャップがウケて受賞につながった。最近は先輩の小島瑠璃子のようにバラエティーで人気に火がつくケースがあり、このお笑い対応力は強力な武器。とんでもない大物になるかもしれません」（アイドルライター）
すにでネット上では人気に火がつきかけている井上。目標は「石原さとみさんと有村架純さん」と明かしているが、同じ路線に進むかどうかはともかく、これまでにない破格の逸材であることは間違いないだろう。
（文＝佐藤勇馬／Yellow Tear Drops）