筆者の視力の問題なのか、目の前5センチのところではパックリと開いたはいいものの焦点が合わず、何がなんだか分からない状況でエロくもなんともなかった…。
なにはともあれ、完全に顔面を圧迫するように座ってからが、このお店の真価が発揮される時間だ。まずはグイグイと押し付けてくるのだが、そのスロースピードに合わせて、後ろに回した手で手コキしてくる。
この状態になって5分が過ぎたころ、彼女のアソコを押し付ける腰の動きが徐々に速度を上げていった。その姿は、まさに暴れ馬の手綱を握って鞭を打っているロデオそのもの。
そして、腰の動きだけではなく、手コキの速さまで激しくなり、ついに筆者の股間は暴発してしまうのだった。
顔面騎乗にひとひねり加えただけでこれだけ楽しめたのは、“進化”といえるのかもしれない。いつの時代だって試行錯誤してきた風俗業界。さまざまな規制や世情で変化し続けることはもはや宿命といえ、だからこそ、常に新しい、常にバカバカしいものが求められてもいる。大きなジャンルの変化はなくとも、マニアック(かつ真摯)なファンをないがしろにしない業界の優しさと商売っ気が、この業界の生命線な気がした。
(文=子門仁)