また、ひったくり犯を必死になって追いかけながらも、その犯行理由が“単にお腹がすいたから”と知ると、『盗らんでも言うたら貸したのに、アホやなあ』と、犯人の青年に向かって優しい言葉をかけており、そのギャップは、まさに“強さと可憐さ”といえるもの。9話ではわずか3分程度の出演だったのですが、ネット上の視聴者からも『見ているだけで引きこまれる魅力がある』などと称賛コメントが上がっていました。
実は、第1話でもひったくりのエピソードがあって、それによって有村さんを中心とした物語が進みました。有村さんも関西から上京した少女という設定で、芳根さんは終盤に入っていきなり登場したものの、ドラマファンにはすんなり受け入れられたようです。主人公の未来を左右する重要な役柄という触れ込みでしたが、最終話も10分程度の出演で、あくまでも有村さんらを引き立てる役でした。しかし、短い時間だからこそ存在感が増したような気がしました」（芸能ライター）
昨年夏の『表参道高校合唱部！』（TBS系）では、『第13回全日本国民的美少女コンテスト』でグランプリを受賞した吉本実憂（19）や、すでに多くのドラマに出演して独特の存在感を発揮している森川葵（20）など、注目の若手女優がそろう中で連続ドラマ初主演に抜擢された芳根。15年の秋に公開された映画『先輩と彼女』でも、キュートなヒロインを好演し、今もっとも勢いに乗る若手のひとりに数えられる。今回の月9では、わずかな出演時間で大きな爪跡を残したが、それだけのポテンシャルを秘めていることは番組プロデューサーも気づいていたのだろう。
CMなどでも活躍する芳根は、今夏、人気俳優の福士蒼汰（22）が主演を務めるスペシャルドラマ『モンタージュ 三億円事件奇譚』にヒロインとして出演する。三億円事件を題材にした人気漫画の映像化となる本作は、13年に制作が発表されるとネット上でも大きな話題になった。3年越しの実現とあって早くも注目を集める話題作だ。今後さらに存在感を増すであろう芳根からは目が離せそうにない。
（文＝aiba）