劇中の山本は、犯罪学者でありながら“殺人を犯してみたい”との欲望を持つ火村のミステリアスな部分に惹かれる女子大生役。キャストの多くが怪しい火村を敬遠する中で、女性的な魅力を振りまくキャラクターだ。ドラマの中盤では「殺人容疑」をかけられる重要なポジションを担い、最終回に向けて存在感を示している。
また、今年の山本は主演映画が2本公開予定。6月に公開を控えるのは、ジャパニーズホラーの代名詞的な存在である『リング』シリーズの“貞子”と『呪怨』シリーズの“伽椰子”が対決する『貞子vs伽椰子』だ。ファッションモデルとして活躍し、このところ女優業に積極的な姿勢を示している若手注目株・玉城ティナ(18)とのダブル主演で、美女たちと2大最恐キャラの共演は早くも大きな話題を集めている。
秋に公開する『少女』も、人気作家・湊かなえの同名ミステリー小説の実写化とあって注目度が高い。この作品も本田翼(23)とのダブル主演で、山本が演じるのは天真爛漫でありながら神経質な一面を持ち、「人の死を目の当たりにしたい」という複雑な感情を抱く女子高生だ。
「山本さんといえば、『女優は向いていない気がする』という厳しい声もあります。現在でも人気ファッション誌『CanCam』(小学館)の専属モデルとして活躍していることもあって、どうしても女優のイメージがつきにくい。11年あたりからコンスタントにドラマや映画に出演していますが、目ぼしい代表作がない状況でもあり、それがネガティブな意見につながっている。未解決誘拐事件と警察内部の抗争を描いたNHKのドラマ『64(ロクヨン)』といった硬派な作品からオタクカルチャーの歴史をコメディタッチで描いた『アオイホノオ』(テレビ東京系)まで、メインではないものの脇で好演しているんですけどね…。今年は主演作が続くので、そろそろ“女優・山本美月”を定着させたいですね」(前同)
抜群のスタイルと親近感のある笑顔で男女ともに高い人気の山本。自身のブログでは「セクシー画像を公開します」と綴った後に、泡風呂で遊ぶ幼いころの写真をアップしたこともあったが、そんな茶目っ気が飾らない人柄として人気を支えているのかもしれない。いずれにしろ、好調な芸能活動を送る山本はさらに飛躍することだろう。今後もさまざまなシーンで話題を振りまいてほしいものだ。
(文=aiba)