――恵比寿★マスカッツのお話も伺いたいんですが、『マスカットナイト』の収録は慣れましたか。
「全然。ずっと緊張しっぱなしです」
――前のめりの女優さんが多い中、辻本さんだけ極端に控えめですよね。
「皆さん前に出るから、私は目立たないように…」
――それが逆に目立っているんですけどね（笑）。そもそも自分の意志で恵比寿★マスカッツのオーディションを受けたんですか。
「はい。お話をいただいて、何かが変わるならと思って自分から受けました。もうちょっと前に出なきゃなって気持ちはあるんですよね。お仕事に限らず、前に出るようになれれば、一人で普通に買い物に行けるなと思って」
――買い物にも消極的なんですか。
「最近になってやっと一人で買い物できるようになりました。お仕事で上京した時は新宿のホテルに泊まるので伊勢丹とかに行くんですけど、ショップ店員さんが苦手なので、今のところデパ地下でゴハンを買うぐらい（笑）」
――『マスカットナイト』のネガティブなキャラは素に近いんですか。
「いつも、あんな感じです。自分では何が面白いのか分からないし、放っておいてほしい」
――あのキャラは放っておけないですよ！ ますます貴重なキャラクターですね。楽屋ではどうしているんですか。
「ずっと一人で本を読んでいます」
――中学時代に戻っているじゃないですか（笑）。
「女の子たちが大勢いると自然と壁ができてしまって、自分から喋りかける方法も分からないし、喋りかけられても『はい…』としか言えなくて、そこで会話が終わっちゃうんですよ」
――あんまり社交的なのも辻本さんらしくないし、ぜひ今のキャラクターを貫き通してほしいです！ オフの日は何をやっているんですか。
「オンラインゲーム（笑）」
――趣味も中学時代から変わってないんですね（笑）。
「今ハマっているのは『ブレイドアンドソウル』です。最近飽きてきたので、今朝は『TERA』をかじってきました（笑）。ただオンラインゲームでも多人数プレイで交流するのは苦手なんですよ…」
――オンラインゲームでも人見知りとは…。ちなみに二番目の彼氏が欲しいと思わないんですか。
「思わないですね。男性と付き合うとお金もかかりますしね（笑）」
――普通は男性が出すものじゃないですか。
「私、おごられるのがダメなんですよね。男性と食事とかに行っても、自分の分は絶対に出します。おごられることで相手に見下されるのが嫌なんです（笑）」
――辻本さんは奥ゆかしさと芯の強さが同居していますよね。最後にファンに向けて一言お願いします。
「続けられる限りは今のお仕事を続けたいし、これからもマイペースで頑張るので応援してください」
（文＝猪口貴裕／写真＝カズヒロ）
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