2005年の風営法改正によって、多くの風俗店が鳴りを潜めたが、それでもヤリたいという精力旺盛な多くの紳士諸君に朗報だ。本書『死ぬまでに行きたい! 首都圏関東裏フーゾク編』(オークス)は、針の目を通すように風営法を掻い潜り、人知れず営業する本番行為のできる店、いわゆる“裏フーゾク”を網羅する一冊だ。
フーゾクに情熱を捧げる4人のライターが、ウワサの店舗に突撃し、その身を持って真相を解明。関東を中心に、50スポットを収録。さらに、それを入門、初級、中級、上級、達人とカテゴライズ化。フーゾク再入門しようというリタイヤ組への門戸も構える。
「アナタの街にも本番はある!!」の名のもと、都内各地に存在するAV女優の在籍する店舗や、恋人が他人と行為をすることに興奮する、サカリのついたカップルが変態行為を繰り広げるハプニングバー。旅先の路上の電柱に貼られた怪しげな番号に電話してみたりなど、情熱ほとばしる体験紀を綴る。
裏フーゾクでイキたい! と意気込んだところでそもそも情報がない。しかし、諸兄によれば、見つけ出すためのコツがあるとか。たとえば「そこに裏フーゾクがあるのは理由がある」。繁華街の裏路地には本サロがあり、そういったところで違うものをみつけること。ボーッと突っ立っている、いかにもなオジさんやオバさんに話かけると、情報が得られるらしい。極めつけは「とにかく飛び込んでみるべし」だ。
もはや都市伝説となっている「芸能人が在籍する風俗店」だが、結論から言えば存在する(らしい)。著者が出会ったのは、若いころの上戸彩を彷彿とさせる美女。再度利用すると、今度はあびる優似のギャルが出てきた。彼女たちは、プロダクションのサイトにも載っていない芸能人のタマゴたちなのだが、その特別感にハマってしまうのだという。男性諸氏の夢である3P も、裏フーゾクではプレイ可能。渋谷にあるその店では、Gカップの巨乳女性が、ライターと友人を相手にしたという。
我々が知らないだけで、濃厚過ぎる店が現在も関東近郊には数多存在するのだ。残念ながら、摘発を避けるために店舗名がイニシャル表記だが、百戦錬磨のフーゾク通いなら、きっとピンとくるに違いない。こっそりと確かめてもらいたいところだ。
また、達人編ではアダルトSNSでのヤレる相手の見分け方、出会い喫茶で一発抜く方法やすぐにでも実践できるテクニックなど、こちらも必見。
旅行ついでに裏フーゾクを発掘するのもよし、テクニックを駆使してアダルトSNSでウハウハするのもよしの、男たちの新たなバイブルとなるだろう。