北陸新幹線の延伸開業からそろそろ1年が経つ。確かに東京から古都・金沢までは近くなったが、果たしてその恩恵はあったのか?
金沢が東京に近くなったということは、金沢の人も東京に来やすくなったということ。そして、首都圏からの出張族にとっては、それまでなら一泊して日本海の名産と北陸の酒に舌鼓を打っていた出張が日帰りに…。夜の街は必ずしも恩恵を受けているわけではなさそうだ。
金沢の歓楽街というと、片町交差点界隈がメインである。裏路地にある「新天地」はかつての青線街で、今でも五十路の超熟系と束の間のお遊びが楽しめる。
しかし、金沢だけでなく、北陸の裏風俗を代表する旧赤線と言えば「石坂(いっさか)」と呼ばれるスナック街に違いない。
12~13年ほど前までは、徒歩やタクシーでその路地を通るだけで、スナックから女のコがわらわらと出てきては周りを取り囲み、まるで東南アジアのちょんの間街を歩いているような気分にさせられたものだった。
現在は取り締まりも厳しくなり、店内で女のコを選んで連れ出す一般的なシステムに変わっている。しかし、石坂の最大の特徴は、女のコが全て日本人ということだ。日本全国的に見ても、日本人の女のコを連れ出せるスナック街は、石坂と沖縄の辻だけである。