【世界風俗探訪・スリランカ】 うっすらと腹筋が割れた芸術的な褐色ボディ


 どの料理も一流レストランに劣らない味で、客層からか中華が多いような気がした。腹を満たした後は、いよいよ勝負! と意気込んだわりには成績はトントンだった。雰囲気的に、このまま続けていても大きな勝ちは望めないし、さきほどの食事が高いモノになってしまいそうだと思った…。

 ギャンブルをやる方にはご理解いただけると思うが、引き際が分からなくなってしまった。リフレッシュするために再びビュッフェに戻り、コーヒーを飲むことにした。

 どうするべきかを考えていた時、隣の席に座った中国人と思われる老紳士から声をかけられた。コチラが日本人であることを確認すると、「どうですか?」と勝負の行方を日本語で聞いてきた。

 正直に微妙であることを告げると、いきなり「負ける前に女を抱きませんか?」と提案してきた。

 リーと名乗った男は、ビジネスのために中国とスリランカを行き来しているのだという。取引相手には日本も含まれていて、そのため日本語も堪能だ。

 彼はスリランカでサイドビジネスをしていた。その内容は、コロンボ在住の女性と契約したり、自ら中国から同行させた女性を斡旋するものだった。私に声をかけたのもそういったビジネスからで、彼は客を見つけるためにカジノに出入りしていたのだ。

 女性の斡旋方法は、宿泊しているホテルの部屋にデリバリーするカタチだった。コチラが話に乗りそうだと分かると、「何人か日本語が上手なスリランカ人の女性がいるのでご案内します」と言ってきた。値段は「100ドルで大丈夫です。そのかわり、ドルでお支払いください」とのことだった。

 私は海外へ行く際、たとえドルが流通していない国でも、最低1000ドルは持参していた。それは、現地の通貨に交換する際に便利だから。ドルであれば、すんなりと両替をしてくれるが、逆に日本円は断られることもあるのだ。

 カジノ内で金銭の受け渡しや性行為の交渉はマズイので、外へ出て宿泊先のホテルの部屋番号を伝える。1時間後が約束の時間になった。

 やって来たのは、スリアという30歳くらいのスリムな女性だった。「こんにちは」と、淀みのない日本語で挨拶した時に見せた白い歯が、褐色の肌に爽やかに浮かんだ。

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