「園子温監督に見初められた女優さんの中には、出演当時はあまりメジャーではなく、その後一気にブレイクするというケースがある。例としては『愛のむきだし』でヒロインを務めた満島ひかりさん(30)や、『ヒミズ』で数々の賞を総なめにした二階堂ふみさん(21)などがいます。園子温監督は、いわば『隠れた実力派』を発掘することに長けていますので、桜井さんも間違いなくブレイクの可能性を秘めているハズ。
知名度的にはまだ高いとはいえない状態ですが、これまでのキャリアでは、スケバンや看護師ヤクザといったクセのある役を演じることも多かった。そのため、作品を見た人の印象には残っていると思いますので、月9視聴者からは『あの子か!』といった声も上がりそうですね」(芸能ライター)
2011年のデビューから、ドラマ・映画などを合わせてすでに30本以上の作品に出演している桜井。主要な役どころとなれば数は限られるが、さまざまな作品に起用されているのも、それだけ彼女が幅広い役柄に対応できる演技力を備えているからだろう。
今年3月公開の映画『フローレンスは眠る』では、主人公と共に犯罪に手を染めるヒロインを務めることが決定。監督を務めるのは、2011年公開の映画『369のメトシエラ』で注目を浴びた小林兄弟(小林克人、小林健二)で、複雑な人間ドラマに定評がある。老舗の同族経営企業を襲った誘拐事件を発端に繰り広げられる『フローレンスは眠る』でも存在感を示すことができれば、女優としての格を上げることになるのかもしれない。
桜井の同学年には、石原さとみや井上真央、北川景子といった人気と実力を兼ね備えた女優たちがそろっている。そんな中、遅咲きとはいえ着実に女優としてステップアップする桜井が頭角を現す日も近そうだ。
(文=aiba)