もしも風俗店で知り合いに会ってしまったら…

※イメージ画像:Thinkstockより

 仕事ではライターとして、プライベートでは愛好家として風俗にかかわって20年以上が過ぎた。基本的には楽しい思い出ばかりで、風俗通いは筆者にとってのフィールドワークだと実感している。

 そんな筆者の風俗歴を他人に話すと心配されることがいくつかある。そのトップと言ってもいいのが、「知り合いに会ったりしませんか?」ということだ。

 この場合の知り合いは、仕事とは関係のないプライベートでの知人女性、たとえば学生時代の同級生などを指す。ドラマや映画、それにAVなどで、風俗で働いている女性が指名されたお客さんのもとへ行ったら彼氏の友だちだった…といったシチュエーションだ。

 質問する側も「まぁ、こんなことは実際にはないんでしょ」と思っているのだろうし、そんな偶然が起きる確率はかなり低い。しかし、現実というものは時に…。

 今から4年前、ある風俗サイトからの依頼で関東圏の某市の人妻系デリバリーヘルスの取材をすることになった。

 この某市は、当時筆者が住んでいた地域と県は違うが、川を挟んだ隣町で、取材当日は自転車で向かったほどの近さだった。

 待ち合わせ場所のホテルが近づいた時に店から連絡があり、女性はすでにチェックインしていると伝えられた。ということで、その部屋までひとりで向かった。

 部屋のチャイムを鳴らすと、ドアの向こうから返事が聞こえてきた。その声は若々しい可愛げのあるものだった。ドアが開き、会釈をしながら「どうも…」とお互いの声が重なり、顔を上げて見合わせた後に「あ…」という驚きが続くことに…。そう、知り合いだったのだ。

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