言葉もロクに通じない、風習も違う国をあてもなく旅をする…。その国で出会う異文化は刺激的であり、エンターテイメントでもある。そして、男として気になるのが『風俗』だ。異国の地で風俗店に飛び込むことはスリルがあるからこそ、虜になってしまうのだろう。
私がここで書いているようなライフスタイルを知人に話すと、「どうして、わざわざ外国に行ってまで風俗なんですか?」と聞かれることがある。もちろん、「好きだから」しか言葉が見つからないわけだが…。さて、海外での風俗といえば、売春宿での交渉は不可欠で、それなりにハードルも高い。違法である国も少なくないが、売春が合法的な国があることも事実だ。今回の舞台であるアルゼンチンがそうだ。
この時にアルゼンチンに同行したのは、いつもメキシコでお世話になっているコーディネイターのアロン。彼は日本語が堪能で、「ワタシ、スケベ!」と自負するだけに私と話が合った。その結果、何度も一緒にメキシコの売春宿に行き、彼が来日した際には外国人でも利用が可能な風俗店でもてなしたほどの仲だ。
7年前、そのアロンとメキシコで夕食を共にしていた時のこと。「アメリカ大陸で一番安心して売春できるのは、アルゼンチンだよ!」と彼が力説してきた。なんでも、アルゼンチンは廃娼国ではありながら登録制度で売春が認められているというのだ。
さらに、「売春宿が組織的に運営されているから、周辺の国から売春斡旋業者がやってきて調達してるんですよ! つまり、中南米の可愛い女の子が国境を越えて集まっているってことです!!」と、いつも以上にセレベッサ(ビール)を飲んでいるからかアロンは饒舌に語った。