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冬というものは人肌が恋しい季節である。ま、筆者にしてみれば1年365日ずっと人肌が恋しくて身悶えしているのだが、やはり寒い時期にはその思いが一層強くなるものだ。
好みの女性を何度も何度もハメ倒して、そのまま二人して全裸で抱き合いながら眠ることができたらどれだけ幸せだろう? 出会える系サイト遊びでセックスの数だけはそれなりにこなしている筆者トコショーだが、いつも刹那の快楽だけで終わってしまっている。
こんな筆者でもいつか理想の相手と出会えることができるのだろうか? エッチの後にむなしくなるのは百も承知で、今日もまた出会える系サイトにアクセスしてしまう。まだ見ぬ「運命の人」といつか出会えることを信じて…。
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池袋でお会いできる人探してます。
寒い日が続くと気分が滅入ってしまいます。
最近ずっとご無沙汰だったので、今日はちょっぴり冒険したいです。
いま池袋でお茶しているところなので、これから待ち合わせできる人いないかな?
私はとくに可愛くもなく綺麗でもない普通のOLですが、
それでもいいよっていう優しい方からの連絡をお待ちしていますね。
12月1*日18時47分
受付メール数:0/無制限
♀マヤ
26歳
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ご覧の書き込みは、筆者愛用の出会える系サイトの一つである【イククル】で発見したものだ。淋しがり屋で欲求不満のOLさんとのことである。こういう可哀そうな女性を袖にするワケにはいかない。たまたまサイトにアクセスして一番最初に目にしたこの募集書き込みの主であるマヤちゃんに早速アプローチを開始した筆者なのである。
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こんばんは、マヤさん。
新宿の会社員ショーイチ・35歳です。
さきほど仕事が終わったのですが、偶然マヤさんの書き込みを見つけちゃいました。
私もここしばらく仕事漬けだったので、人肌が恋しくてたまらなかったんです。
優しいくらいしか取り柄の無い私ですが、
ぜひマヤさんと楽しくて気持ちいい時間を過ごしたいです。
まだ新宿にいるんですが、電車で5分とかからずに池袋に着くと思うので検討してほしいです。
では!
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サクサクっとこんなファーストメールを書き上げてポチっと送信。すると数分後にマヤちゃんからあっさりと返信が届いたのである。そこから数通ほどのメール交換を経て、無事に約束が成立したのであった。
待ち合わせ場所はマヤちゃんが指定してきた池袋駅地下の待ち合わせスポット「いけふくろう」だ。約束の時間10分前に到着したのだが、時間帯が時間帯だけに物凄い混雑っぷりである。
ひといきれのムンムンとした熱気から逃れるように一度地上に出た筆者はそのまま喫煙所へと向かう。まだ時間まで余裕があったので一服しようという算段だ。
喫煙所に到着しタバコに火を着けるとほぼ同時に筆者の携帯が鳴りだした。確認してみると、【イククル】経由で筆者にメールが届いていた。
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マヤです。
今いけふくろうに着きました。
ショーイチさんはいまどの辺ですか?
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まだ約束の時間まで大分余裕があったのだが、マヤちゃんが先に到着してしまったようである。スーーーーーーーーーっとタバコを咥えたままで大きく息を吸い、一気にニコチンを体内に取り入れる。そしてもったいないと思いつつも吸いかけのタバコを灰皿に捨て、メールを打ちながら再度いけふくろうに向かい始めた筆者なのであった。
ストトトトンと地下への階段を下りている途中、いけふくろうのオブジェの真ん前に立っている女性を発見。あらかじめメールで聞いていた通りの服装だったので、それがマヤちゃんだとすぐに判明。
マヤちゃんの第一印象は、おニャン子クラブ会員番号5番の「なかじ」こと中島美春を3倍ほど地味にした感じだ。影が薄くて幸薄そうな雰囲気が滲み出ている具合である。
ま、不細工キモ親父の筆者が言える立場ではないのだが、可もなく不可もなくといったところだろう。
そのまま真っ直ぐマヤちゃんに近づいていき、声をかけた。
「こんばんは、マヤちゃんだよね」
「あ、はい」
「待たせてゴメンね。【イククル】で約束してたショーイチです。今日はよろしくね」
「は、はい」
どうにも反応の薄いマヤちゃん。緊張しているってワケではなさそうなのだが、こうもノリが悪いとこれから始まるエッチへの期待が持てなくなってしまう。
メラっ!
そんな女性に対して、「だったらノリノリにさせてやるズラ!」と闘志を燃やすのが筆者所沢ショーイチである。
「いや、あのさ、ホントにマヤちゃんだよね?」
「はい。そうです」
「うわぁ、俺ってばラッキーだなぁ。こんな可愛いコが来るとは思ってなかったよ」
「そんなこと、ないです」
「いやいやあるってば! 俺が来るまでにナンパとかされなかった?」
「い、いいえ」
「でも絶対周りの男たちはマヤちゃんのこと見てたと思うよ」
「そ、そんな」
「ホラ、今も絶対に俺たちのこと見てるんじゃないかな?」
「え、そうなんですか」
ちょっと軽薄なくらいの勢いで矢継ぎ早にジャブを叩き込んでみたのだが、見事に空振ってしまったようだ。このままこのノリで行くのはちょっと無理かもしれない。
こうなったらさっさとヤることヤって、ベッドの中で盛り上げるしかないだろう。
「じゃ、さっそくだけど行こうか?」
「は、はい」
「あ! そうそう、俺ってこんな感じだけどマヤちゃんは大丈夫かな? 嫌だったらゴメンなさいしていいんだからね」
「い、いえ、大丈夫です」
「そっか、ありがとう。じゃ行こうか?」
こうして池袋駅北口の階段を登り、ホテル街に向かう二人。そしてホテル街に入ってすぐの所にある激安ラブホに無事チェックインすることができた。
ベッドとユニットバスがあるだけの狭い部屋でソファすらもないチープさである。まずはマヤちゃんに先にシャワーを浴びてもらい、入れ替わりで筆者もシャワーを浴びる。
時折り電車の通過音が響くその部屋でエッチが開始されたのである。
まずは軽いキスから仕掛ける。
ムギュッ!
いきなり舌を入れるつもりなんてサラサラなかったのだが、ハナから固く唇を閉じているマヤちゃん。
おいおいおいおいおい! 最近ご無沙汰だとか人肌恋しいとかヌかしてたのはどこのどいつだよ!! そりゃこんな不細工なオッサンの唾液なんて口内に入れたくないって気持ちは理解できるけど、そこまで嫌悪感を前面に出さなくてもいいんじゃネ?
ベッドイン開始してわずか数秒でポッキリと心が折れてしまったトコショー。いきなり出鼻を挫かれた格好だが、なんとか方向修正して射精まで持ち込まなければなるまい。
よしっ! こうなったら筆者の本気愛撫で絶対にアヘアヘ言わせたる!! となればマヤちゃんが嫌がるキスに拘ってる場合じゃない。全身をくまなく愛撫して彼女の敏感ポイントを探ることに精を出さねば!
スリム体型のマヤちゃんのオッパイはかろうじてBカップあるかないかといった感じ。そのオッパイを優しくサワサワしたり、舌先でチロチロしたり、手で強弱をつけて揉んでみたり…。
シーン
まったくの無音である。薄暗い室内のなかソっとマヤちゃんの顔に目をやると、ジっとこちらを見つめている彼女と目が合ってしまった。
まばたきもせず、こちらを見つめるマヤちゃん。
こ、怖っ!!
その視線に耐えきれずスグに目を逸らしてしまったトコショー。愛撫している最中の男の顔をジっと見たがる女性は案外多いものである。だが、マヤちゃんのその目からはなんの感情も読みとれない。まるで死んだ魚のような目なのだ。
はいはいはいはい、筆者が悪うござんした。早く家に帰りたいんだよね? 俺も同じ気持ちだよ。じゃ、ここからは巻きで行くからね。
口内にたっぷりと唾液を貯めた状態でクンニ開始。マンコを舐めるというより、口内の唾液をなすりつけるといった具合のクンニだ。
膣穴付近を筆者の唾液まみれにしてからサクっとゴムを装着。
「じゃ、ゆっくり入れるからね」
と一言断ってから挿入開始だ。
ギチにゅるヌジュっちゅ
出入口はキツかったものの、マンコの中はさほど締まりがいい状態ではなかった。そのおかげですんなりと愚息の根元までズッポシ挿入することができた。
そして目を瞑りながらゆっくりとピストンを開始。心の中で思うのは筆者の最近のオナニーの定番ネタである。それは、日テレの女子アナ・鈴江○々としっぽりセックスするというネタだ。
あの品があって気高そうな鈴江○々が、筆者のピストンによって乱れまくりイキまくるというシーンを想像しながら懸命に腰を振る筆者。
そんな妄想のおかげですぐに発射の前兆が訪れてきてくれた。ありがとう、鈴江○々。
「も、もう我慢できない。い、い、イクよ」
ふぅ。
発射後、数回ほどピストンを続けてからゴムを引き抜く。そしてすぐさまティッシュで後始末しながら、「じゃ着替えて帰ろうか? 先にシャワーどうぞ」と終了を告げる筆者なのであった。
ホテルを出た所で、「あ、俺はこっちのほうだから」と駅とは逆のほうを指さし、別れを告げてから歩き始めるトコショー。
とぼとぼと肩を落としながら歩き、心中で一人反省会の開始だ。
こうなることは分かっていただろうに。なんで待ち合わせ場所でこっちからゴメンなさいしなかったんだよ!!
ああいう娘に限って案外エッチが激しいのでは? だなんて都合よく考えすぎなんだよ。
時間とホテル代の無駄なんだから、もっと断るスキルも身につけるべきだ。
自分を激しく叱りながら反省しきりの筆者トコショー。
それにしてもコチラをジっと見つめるあのマヤちゃんの目が本当に怖かった。夢にまで出てきそうで、トラウマになってしまうかも?
こうした失敗や後悔は今まで何十回、いや何百回としてきた。だが、一向に「断る」ことが下手な筆者トコショー。
ハっ!
まさに「NO」と言えない日本人の典型なのでは?
ま、筆者のような冴えないオッサン相手に股を開いてくれる女性に対し、「NO」という言葉をクチに出すことはあり得ないのである。
はぁ、それにしてもむなしい。その晩、改めて鈴江○々をオカズに自家発電した筆者なのであった。
(文=所沢ショーイチ)