風俗ライターという仕事をしていると、風俗で働いている女の子から相談を受けることがある。その多くが「今のお店を辞めて他のお店で働きたいので、どこか良いお店はありませんか?」というものだ。
もちろん、筆者の取材範囲内のお店であれば、どこのお店が人材不足であるかを把握している。しかし、人を人に紹介するとなると責任も伴ってくるので、当然のことながら「なぜ、辞めたいのか?」を聞くようにしている。すると、大方の答えはお金の問題で、「今のお店では稼ぐことができない」というコが多い。
先日も、池袋のデリバリーヘルスで働いている20歳の莉奈ちゃん(仮名)から相談されたのだが、「ノルマがキツイから」お店を辞めたいのだという。
風俗業界におけるノルマとは、たとえば、お店によっては週に4日最低4時間出勤、勤務したら最低でも2人は客をつける…といったパターンである。これを目標にすることによって働く側の士気も高まるだろうし、女の子も「稼ごう!」という意識を持つようになるからノルマを課すのだろう。
しかし、最近は“ゆとり世代”と呼ばれる年齢層の女の子も多く、このようなノルマを課すことで逆に士気が低くなってしまうことが多い。莉奈ちゃんも、そのようなパターンだと思っていたら、そうではなかった。
「ブログが面倒くさいから、そういうのがないお店がいいんです…」