店で気に入った女のコが見つからない時は、路地に立つオバちゃんに声をかけると、どこからか女のコを呼んでくれる。
「若くて可愛くてサービスがいいコ、なんて贅沢は言わないけど、可愛いコお願い」
オバちゃんにそう言うと、どこかに電話をし、立ち話をしている間にいつの間にかそばに女のコが立っていて、ビックリするときがある。それでも気に入らない場合、オバちゃんと交渉しているうちに、これまたいつの間にか女のコは消え、また別の女のコが…。
やっぱり、明るくておおらかで元気な県民性とは相反するので、ホテルに入ってから聞いてみた。すると、
「わたし? 大分の出身やき。他の女のコも地元のコはおらんのやない?」
…そりゃそうか。料金はホテル代込みで60分2万円。路上顔見せは南国ならではですな。
(写真・文=松本雷太)