――他人からすれば「こんなに可愛らしい顔立ちなのに…」って思っちゃいますけど、自分の中ではいろんな葛藤があるんですね。
ろまん:ちょっと病んでいたときもあって…。今の活動を本格的に始める前には、ネット動画のライブ配信とかで自傷行為をしたことも(笑)。
――自傷行為!?
ろまん:カラダを傷つけたりしたわけじゃないんですけど、リスナーのリクエストに応えるカタチで、ちょっと自虐的なことをしていたんです。たとえば、自分の体に書いてほしい言葉を募集して、「ブス女」とか「邪魔者」とかって体中に書いていたんですよ。かなり痛々しかったかも(笑)。
――笑顔で話しているけど、けっこう過激だね。
ろまん:今は笑って話せるようになったけど、当時はそんなことでもしないと落ち着けなかったんですよ。やけ食いみたいな感覚に近いかな(笑)。自分のことをゴミ以下だと思っていたときもあって、ゴミ袋に入ってゴミ捨て場にいたりとか…。まあ、これはちゃんと写真に撮って作品に仕上げましたけどね。
――見ている人がいてくれたり、作品にしたりすることで、生き辛さみたいなものを緩和していたのかな。
ろまん:そうですね。作品づくりは楽しいですし、それをしないと、単純に「つまんない」っていう感じがします。だから、今はセルフポートレートに没頭している。どんなテーマにするのかを考えるところから、ロケハンしたり、小道具をそろえたり、実際の撮影から作品を見てくれたファンの人のリアクションまで全部楽しいんです。
――時間がかかりそうですけど、すべてを自分でやるとなればやりがいもありそうだね。
ろまん:これまで『自虐症女』『純愛と狂愛のロマンス』『アダルトベイビー』というタイトルの写真集を出しているんですけど、だいたい半年以上はかかりましたね。それぞれテーマがあって、写真一枚一枚にストーリーを感じてもらいたいので、それを考えるのにもけっこう時間かかっちゃうんですよ。