『ガラパン』はサイパン島の西海岸に位置し、島最大の市街地だ。観光産業の中心地になっているので、レストランやショッピングセンター・免税店も集中している。“最大の”とはいったものの、30分もあれば一周できてしまう程度でしかない。しかし、その30分で両手でも足りないほどの客引きに声をかけられた。カタコトの日本語で「キモチイイヨ!」とか「オマ○コ、アリマス!」と…。
それほど、エッチなことができそうなスポットは充実していた。ボビー氏いわく「日本のちょんの間みたいな店も、けっこうあるんです!」とのことだった。ただ、エッチなことができそうなスポットといっても、グアムのマッサージパーラー(ソープランド)のように店内で完結するスタイルではなく、連れ出し形式だという。
そのような店は『デートクラブ』や『お見合いパブ』と看板が出ており、一目瞭然なのだという。日本語表記もあり、いかに日本人狙いなのかが分かると同時に、私は不安を感じた。それは、ボッタクリだ。
ボビー氏は「大丈夫です。サイパンは小さな島ですし、ガラパンは小さな町ですから、ヤバイことしたらスグに噂が広まって商売できないです」と教えてくれたが不安は拭えない。
なぜそう感じるのかといえば、店の名前に『六本木』や『銀座』、『原宿』といった東京の地名がそのまま使われていたり、客引きの日本人に対する馴れ馴れしさからだ。それは「日本人はカモ」と言っているように思えてならなかった。