――先ほど話してくれた目標は、AVデビューしてから設定したものなんですか?
「そうです。学生時代から部活で全国を目指しているようなタイプだったので、それと少し似た部分があったんです。あと、もともと逆行に立ち向かっていくのが好きなんですよね(笑)。へこたれそうになる度に、自分が負けず嫌いなことに気付いて、こんな平凡な私でも目標を達成できることが証明できるんだなってのが頑張れる原動力でした」
――部活動といえば、『おじさん食堂06』(Amazonはコチラ)でも、おじさんが大槻さんと同じ吹奏楽部経験者で話が盛り上がっていましたね。
「吹奏楽は中学時代にやっていたんです。全国までは手が届かなかったんですけど…」
――楽器は何をやっていたんですか。
「アルトクラリネットとバスクラリネットとバリトンサックスです。本当はアルトサックスをやりたかったんですけど、楽器を決める時に風邪で休んでしまって(笑)。引っ込み思案な性格もあったし、『アルトサックスをやりたい!』と言っても無理なのは分かっていたので、空いていたアルトクラリネットをやることになって。少しだけバリトンサックスをやっていた時期もあったんですけど、腰が悪くて、重量のある楽器なので負担がかかるということで、中学3年からバスクラリネットになりました。ただ、どうしてもアルトサックスが吹きたくて、中学卒業の時期におじいちゃんに買ってもらいました」
――学生時代はどんなタイプの女の子だったんですか。
「すごくビビリで引っ込み思案で、意気投合した人としか笑顔を見せないようなタイプ(笑)。あんまり派手なことはしないけど、3年間ずっと学級委員とかやって、周りからはミステリアスだと思われていた気がします。黒板に絵を描いたり学級新聞を作ったり。皆をまとめるとか、学級会の司会とか、言われたことはやる生真面目な性格でしたね」
――高校時代も吹奏楽は続けたんですか。
「女子校だったんですけど、吹奏楽部のない高校だったので、違う部活をやっていました」
――どうして女子校を選んだんですか。
「制服が可愛かったのと、通っている生徒も可愛かったからです。あと周りから女子校は楽しいって聞いていたんですよね」
――女子校でも真面目な生徒だったんですか。
「中学校の時は心配症で何事にも慎重になっていた部分があったんですけど、その性格が嫌になって…。だから女子校にしたんです。そこは体育祭や文化祭も自由で、生徒のやりたいようにやらせてくれる学校だったんですよね。いろんなタイプの女の子がいて刺激も受けて、オープンな性格になってきて。その時にエッチへの興味も強くなったんです」
――それまで性的な好奇心はなかったんですか。
「あったんですけどムッツリでした(笑)。共学だと男子がいるので、オープンに話せないじゃないですか。でも女子校だと開放されて、着替えも自由だし、ゴハンだって堂々とおかわりもできるし」
――共学だとゴハンを食べるのにも気を遣うんだ。女子校出身ならではのエピソードですね。自分がムッツリだなと思うエピソードはありますか。
「放課後の教室でこっそりパンツを脱いで、好きな男子の席を眺めていました(笑)」
――それはムッツリだ(笑)。そこまでやるならノーパンで席に座ればいいじゃないですか。
「それができないから引っ込み思案なんですよ~(笑) あと小学生時代にスカートめくりが好きな男子がいて。どうやったら自分もめくってもらえるのか考えてました」
――何か対策はあったんですか。
「やっぱり可愛いスカートを穿くことですね(笑)。スカートめくりをされると気持ち良いというか、もちろん『いや~ん。エッチ』とかは言いますけど、された時は嬉しかったですね」
――スカートめくりされる側の優越感ですね。
「そういう、こっそりエッチなことをしてみたい気持ちは今もあって、パンツを穿かないでこっそりお散歩したりとか、逆にエッチな紐パンツを穿くとか。夜這いされて気付かないまま責められるとかもいいし…そんなプレイに憧れてます」
――処女喪失は幾つの時ですか。
「皆、中学時代に処女喪失しているものと思い込んでいたんですよ。だから、中学卒業間際に焦ってしたんですけど、高校に入ってみると意外に処女が多くて」
――相手はどんな人だったんですか。
「友達で交友関係が広くて、おじさんとも遊んでいた子がいたんです。それで四十代のおじさんを紹介されたんですけど、年齢よりも若くて楽しい雰囲気の人で、何度か一緒に遊んだんです。そのうち『一緒にドライブに行こうよ』って誘われたりするようになって。中学生だからドライブに憧れがあるじゃないですか」
――でも四十代で中学生と遊ぶっておかしいですよね。
「今考えると変態ですよね(笑)。ただの友達だと思っていたんですけど、二人きりになった時に『エッチしない?』ってお誘いがありまして。ただ私は恥ずかしくて処女だって内緒にして、強がって『いいよ』って答えたんです。高校に行く前に処女じゃなくなりたいってことでOKしたら、そのままホテルに連れて行かれたんです。
ただ、知識もなくて経験もないから、緊張でガクガクして不安でしょうがなかったんですけど、強がりで何も言えませんでした。緊張のせいか、前戯をされても濡れなくて…。そもそも腰を振るのも知らなくて、ゴムを付けて挿れたら3秒後には発射ぐらいに思っていたんです。全く濡れてないから、いざ挿入って時に『痛い! 痛い!』ってなって。その時に『君、処女?』と聞かれて、血の気が引くような気持ちで『バレた…』と。その後に、『何だ、処女なら言ってよ』みたいな、半分面倒くさい感じの対応をされました…」
――“処女好きのオジサン”ってわけじゃなかったんですね。
「逆に好きじゃなかったみたいですね。それで枕元にあったジェルみたいなのを塗られて、無理矢理ねじ込まれて。挿れた瞬間に高速で腰を動かしてきたので、『何その動き? やめて。痛いよ!』って思わず声に出して(笑)。そのまま突き離したら、相手はビックリしてました。そこで私は腰を振るのがセックスだと気付いて。後は黙って、濡れもしない、アエギ方も分からない、気持ちいいとも一切思わなくて、頑張って耐えてされるがまま。想像していたものと違い過ぎて、『早く終われ~』と思いつつも、たぶん10分ぐらいですかね。相手はゴムの中に出して、そのまま先に一人でシャワーを浴びちゃって、私はベッドで放心状態というか」
――殺伐とした風景が目に浮かびます…。
「こんな状況になるなら、もっと処女を大切にして、大好きな彼氏を作って、じっくり愛を育んでからしたかったなと後悔をして。それからセックスが嫌いになりました。二度とセックスはしないって心に決めて高校生になりました」