北海道の「キャバクラ」が本州で言うところの「オッパイパブ」を指すように、九州地方(主に福岡県以外)でも風俗に関する独特な呼び方がある。
例えば、ピンサロを「ヘルス」と呼び、ファッションヘルスのことは「ニューヘルス」や「エンジェル」などと呼ぶ。
記者の経験では、「ピンサロ」や「本サロ」と言っても、理解してくれないことが度々あった。今回は、その「本サロ」を求めての佐賀行きである。
唐人町(とうじんまち)は、佐賀では名の知れた歓楽街で、近隣には愛敬町(あいけいちょう)、大財町(おおたからまち)などの歓楽街が続いている。
夜、その路地を歩くと、キャバクラの女のコが店前に出てニッコリ微笑んでいるのだが、これが、可愛いコばかり。中洲なら分かるが、ここは佐賀だ。
“佐賀の女のコはカワイイ”と決めつけ、本サロを探しているとき、ひとりの客引きが声をかけて来た。
「何かお探しですか?」
「佐賀って本サロはないの?」
「本サロ? パツ屋ならありますよ。1万円です」