テクニック…風俗ユーザーとして女の子に求めるもののひとつである。働く女性としても、その技次第で指名の数が左右されるわけであり、“どれだけ知っているか”が風俗で働く女の子としての評価にもつながる。
「まさにそうなの! これから働くお店は知っている“技”の数が指名に関係しそうで…。これから、覚えなくちゃいけない“技”がいっぱいあるのよね…」
と、少し不安な表情を見せるのは、筆者の知り合いの風俗嬢・真央さんである。
彼女には3年前に取材で出会った。現在24歳で、以前は池袋のデリヘルで働いていたが、イロイロあって今秋より鶯谷の某店へ移籍している。その新しく働くお店のことで相談があるという。
「その“技”のことなんだけど…コブラツイストって、どうやってやればいいの? 子門さん、プロレス好きでしょ?」
コブラツイスト…プロレスの技であり、別名はアバラ折り。背中・わき腹・腰・肩・首筋を痛めつけるもので、アントニオ猪木の得意技のひとつでもある。ちなみにコブラツイストは、プロレスの本場アメリカでは「アブドミナル・ストレッチ」と呼ばれるって、ガチで技を教えてもしょうがないだろ! と、自分にツッコミを入れつつ、真央さんにその理由を聞いた。
すると、彼女は困った顔で、
「だからぁ、ホントに覚えなきゃいけないんだって、コブラツイストを…。あとは、首四の字? それにスリーパーホールド? 私さぁ、プロレス知らないから…」
と、少し甘えるように聞いてくる。真央さんが新しく勤務する店は『密着M性感店』というものなのだが、プレイの一環としてプロレス技が多いのだという。そして、店からは「最低限、これだけは覚えてね」とリストアップされたのが前述の技で、その技をかけながら手コキや足コキを加えてお客さんを責めるのだという。